からかわれる理由 ページ3
島だー!!島が見えたぞ!!
見張り台からそんな大声が聞こえて私はイゾウさんの隣に歩み寄って行きました。
「イゾウさん。」
イ「A。着陸準備は大丈夫かい?」
「はい。船員達の安全も確保しつつ、配員もきっちり決めてあります。後はイゾウさんの指示にお任せしますね。」
イ「あぁ。ありがとう」
「これが今回の配員表と、荷物リストです。何か質問などあるでしょうか?」
イ「…。(ペラ、ペラ)ふっ、相変わらず完璧なリストだな。質問か。一つある。」
「なんでしょう?」
おかしいですね?
抜けがないことは三回くらい確認したのですが…
イ「A」
「はい。」
イ「今夜は空いているか?」
今夜は…空いているか。
武器庫がでしょうか?それとも浴室?
「???」
イ「クッ(笑)いや、すまない。仕事モードのお前さんにこんな誘い方はダメだな」
「誘い方…あっ!!す、すいませんっ!!てっきり武器庫か浴室かと…」
イ「ハハハ!いや構わない。それでこそAだ。それで?今夜は空いているかい?」
「〜〜///は、はい…。空いています」
イ「そりゃ良かった。だったら二人でどこか食べに行こう。ここは肉料理が上手いらしいからな。」
わぁぁぁ!!恥ずかしい!!
せっかくお誘い頂いたのに…!!
イ「A」
「はいぃ…((チュッ))っっ」
イ「あと少しで島だ。もう少し頑張ってくれ。」
「クス…もちろんです。イゾウさん。((ニコッ」
ーー
サ「なぁマルコ。」
マ「言うなよいサッチ。」
サ「でもよ。あれ絶対周り見えてねぇぜ。」
マ「言ってやるなよい。サッチ」
サ「いやだって見てみろよ。あの十六番隊の連中の微笑ましい顔。」
マ「しょうがねぇだろ。特にイゾウはずっと我慢してたんだからよい。」
サ「そういうもんかねぇ。」
マ「よい。まぁこれがからかわれる理由でもあんだけどよい。」
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作者名:たまごやき | 作成日時:2022年6月14日 5時