White berry**15

複雑なキモチ ページ9

如月 side






亮ちゃんがあの女性と行ってしまったあと、
私はその場に1人取り残されたかのようにただただ呆然と立ち尽くすしか無かった。







ﾎﾟﾀ







目頭が熱くなり、目からは水が溢れてくる。






あぁ、駄目だ。
なんでだろう…






私、諦めたはずなんだけどなぁ…









？？(A？こんなとこで何してんの？)



如月(ちゃん…)









そう言って私に近づいて来たのは
さっきまでヨコとマルちゃんとカードゲームをしていた章ちゃんやった。




私は、焦って涙を堪えた。









安田(コンビニ行くんやろ？村上くんが財布忘れてるから持ってたれって…)



如月(あ。ほんとだ)


安田(も〜うっかりやさんやな〜笑
財布ないと買い物できんよ)



如月(あはは、ごめんね…笑)



安田(まあ、せっかくやし俺も一緒にいくわぁ、)



如月(うん)












章ちゃんが来たから泣くのは我慢した。














もうこんなことで泣くなのは終わりにさせよう。
亮ちゃんにはあの子がいるんだ。












きっとこの恋は叶わぬものだったんだ。
だって仕事仲間だしね。私たちはそれ以上でもそれ以下でもない関係にしかなれないんだ……
















そう自分に言い聞かせることに私は精一杯だった。

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