White berry**15

ヒーロー ページ32

如月 side





新井(Aちゃん着いたよ。上がれる？)



如月(大丈夫。ありがとうここに下ろして)







あれから新井くんが家まで送ってくれた。
それからさっきあった出来事を1から全部説明した。








如月(ってことがあってね…)



新井(えぇそうだったの！？…良かったぁ、声掛けてて…ﾎｯ)



如月(ほんま死ぬかと思った…)



新井(夜は危ないから1人で行動しちゃだめだよ)



如月(いつもは平ちゃんがおるんやけど…今日はどうしても洗剤が欲しくて…)



新井(言ってくれたら僕が買いに行くのに)



如月(そんな…新井くんにそこまで迷惑かけられへんよ…てか、新井くんいつも私のピンチの時に助けてくれてなんかヒーローみたいやな笑)



新井(ハハ、ヒーローかぁ笑
ヒーローの役とかこないかな？)



如月(来そう！新井くんならかっこいいヒーローになれるよ！)



新井(そうかな？笑)



如月(うん！だって、新井くんはいつも優しいしカッコいいし…いざと言うとき絶対助けてくれるから^^)ﾌﾆｬ



新井(Aちゃん…)



如月(ん？)



新井(やっぱ、僕ヒーローになれないや笑)



如月(え？慣れるよ！笑)



新井(だって僕優しくないからさ)



如月(何言ってんのよ！めっちゃ優しいよ！
いつも私にだってこんなに優しいやん？)



新井(それは、Aちゃんだからだよ？)



如月(え？)



新井(Aちゃんにだけ、なんだ。優しいの。)



如月(そ、そんなことないでしょ？！汗)



新井(じゃあ、こんな意地悪なこと言っても…僕のこと優しいって言える？)









そう言って、新井くんは私の耳に口を近づけて
低い声で囁いた。









新井(………僕にしときなよ)ﾎﾞｿ



如月(えっ？)



新井(僕だったらAちゃんを守れる。それに…
僕だったらAちゃんをあんな風に傷つけない)



如月(それってどう言うこと…？)



新井(FRIDAYみたよ。錦戸くんの、、、
Aちゃん好きだったんじゃないの？)



如月(ｯ…ちが)



新井(知ってる。Aちゃん見てたら何となく分かるんだ。バレバレだよ？笑)



如月(…………)



新井(前も言ったけど、僕はAちゃんが好きだ。)



如月(新井…くん…)









………ﾄﾞｸﾝｯ、ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝｯ……











新井くんの顔は、いつものあの優しそうな顔じゃなくて……







新井(ごめんね、僕はAちゃんに下心があるからヒーローにはやっぱなれないや)







少し、悪い顔をしてた。

でもそんな新井くんに不意にもドキっとしてしまった
私は、いつ間にか間がさしていた。

危険な夜→←足音

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す