White berry**15

足音 ページ30

如月 side





帽子、サングラス、マスクをして完璧にオーラを消してやったぜ！


まあ…すぐ行って帰るだけやし誰も私を
如月Aって気づかんよな。笑



そう思って私は外へ出掛けた。



あの事件から私は外へ出る時は必ず誰かと居るように言われていた。
だから久しぶりに1人で外を歩く。






店員(いらっしゃいませ〜〜合計295円です〜)

如月(あ、はい)

店員(ありがとうございました〜)








よし！洗剤は買えた！
後は帰るだけ！



来た道をまた辿って家へ戻る








如月(…しっかし肌寒いなー)ｶﾞｸﾌﾞﾙ







もう、薄手じゃ外へ出るの出来なくなってきたくらい夜風が冷たかった。









如月(さむさむｯ！はよ戻ろ〜)






そう思って小走りをした。







＞ガサガサガサｯ







如月(ﾋﾟﾀ……………？？？)








ん？なんか音した？


…後ろを振り返ると誰も居ない。









如月(ぃ？なに？なに？気のせいやんな…？)








＞カッカッカッカッ…









再び歩き出すと、近くで重なる足音
自分の足音では無いとすぐに気づいた。




私が止まるとそれに合わせて後ろから着いてくる音も止まった。








如月(まじか…)










これってまさか…
付けられてる？



そう理解した瞬間、体の背筋が凍った。











如月(とにかく走らな！)






＞カッカッカッカッカッカッ…






でも、その足音は私が走り出すと
スピードを上げ追いかけてきた。











如月(やばい…)










謎の足音が怖すぎて必死に走った。

家へそのまま戻ろうとしたけどもしストーカーだったら家を特定されるのは不味い。
ひとまず近くのコンビニかどこかへ逃げよう。











如月(はあはあ…ｯん……はぁはぁはあ…)








＞カッカッカッカッカッカッカッ…









ダメだ…
どれだけ走っても気持ち悪い音は離れない

まだ完全回復してない私の体力も限界だった。












如月(ハアハアはあ…ｯｯただよし…)












もう、無理だ
助けて大倉。


そう思ってケータイを取り出し震える手を抑え大倉へ電話をかけようとした。










如月(はあｯｯ、どうしよどうしよ…)ﾊﾞｸﾊﾞｸ







心臓もバクバクと激しく動く中
大倉の電話番号を押した瞬間、肩にドンｯと重い食感が乗った。












(ねぇ、如月Aちゃんだよね？)

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