歪んだ十字架２ (ページ7)

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辰哉side

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辰哉「あの・・・学校ではどういう感じですか？その・・・ラウールは。」

二宮「大人しくて優しいお子さんです。とても優秀ですよ。テストとか見ていないですか？学年でもトップの成績です。」

　

嬉しそうに話す担任はきっと俺よりもラウールのことを知っているんだろうな。

　

　

二宮「学校でも物静かですし、もともと１人が好きみたいで、自分から何かを発することはあんまりないですが。なんだか僕とは波長が合うみたいで(笑)僕の手伝いもよくしてくれるんですよ。非常に助かってます。」

辰哉「そうなんですね。あんまり学校の話って聞かなくて…。すみません。お世話になってます。」

　

　

そう話し込んでいると、

丁度、ラウールが戻ってくる姿が見えた。

　

二宮「まぁ、警察からも指導があったので。ご家庭ではあんまり怒らないであげてください。」

　

すると突然、

ラウールに近づき、耳元で話をする二宮先生。

一瞬だけど、ラウールの顔がこわばった気がした。

最後にニコッと微笑むと

　

二宮「では、失礼します。」

そう言い残し、二宮先生は去っていった。

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