歪んだ十字架２ (ページ16)

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辰哉side

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この状況にびっくりした顔をしている蓮。

無理矢理、照とラウールを引き離し、

　

辰哉「俺がちゃんと話したから。もうおしまい。」

　

久しぶりにこんな低い声が出た。

　

照「チっ！！」

　

イライラの照は部屋に戻ってしまった。

ポロっと話してしまったことに後悔。

翔太や亮平がいたらもっとやばかったな。

　

　

蓮「ラウ？大丈夫？」

ラウ「・・・・・・。」

　

ぼーっと一点を見つめて、

動かないラウール。

せっかく作ってくれた晩ご飯は、無残にも床にこぼれていた。

　

　

ふと我に返り、

ラウ「あっ・・・ごめんなさい。」

　

怯えながら謝りだした。

　

　

蓮がティッシュを差し出し、

自分で鼻血を拭く。

ラウールは申し訳なさそうにリビングを後にした。

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