検索窓
今日:44 hit、昨日:65 hit、合計:641,172 hit

―46― ページ46

辰哉side








ラウ「っ・・・・・」


辰哉「大丈夫だよ・・・。ラウに痛いことする人もういないよ。」


震えるのがだんだんと収まる。


少しでも刺激を与えると、


また、震えだしてしまいそうで、


しばらくの間、


背中をトントンと優しくたたきながら、呼吸を落ち着かせる。





ラウ「・・・・・・。」


眠いのかトロンとした目を合わせ、微笑みかける。


辰哉「大丈夫、大丈夫。ちゃんといるからね。」



その時





ラウ「・・・た・・っ・・・にぃ」





辰哉「・・・・!!!」





今・・・


名前呼んでくれたよね・・・・


ラウールと顔を合わせるが、


既にラウールの目は閉じられていて、


だらんと体重を俺に預ける。


ラウールが・・・

辰にいって言った。


すごく小さな声だったけど・・・



それだけで嬉しくて・・・





少しでも俺を味方だと思ってくれているのかな?


とにかく、


嬉しかった。


脱力したラウールをゆっくりと布団に戻し、


頭を撫でてやる。


少しずつでいいから、

慣れていこう。


いつか兄弟みんなの名前を呼んでほしいな。



そんな日が訪れますように・・・


―47―→←―45―



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (415 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1479人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , ラウール , 家族
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆり | 作成日時:2020年12月18日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。