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辰哉side


あっという間に駐車場に到着。



さあ家に帰ろうと乗り込んだ途端・・・





大介「辰哉〜おなかすいた!」

康二「俺も空いた!!」

蓮「お腹空いてたらさ、なんもできない。」


翔太「涼太のカフェ行こう。辰哉のおごりで。」


辰哉「おい!!!なんでだよ!!」





あっという間にカーナビの目的地にカフェの名前を入れてしまい、出発。


俺は運転免許を持ってないからどうすることもできない。








どんなに辛いことがあっても、お腹は空く。

母さんと離婚した時も・・・

父さんが死んだ時も・・・


家の中は最悪なほど暗かったけど、

なんだかんだで、やっぱり腹は減るもので。


あぁ・・・
やっぱり生きてんだなって思った。


そうやって、一歩一歩、乗り越えてきたんだ。


これも乗り越えなきゃいけない試練なのかもしれない。


この家族なら、


この9人なら。


乗り越えられるよね?


いや、乗り越えなきゃいけない。


見守ってて・・・父さん。


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作者名:ゆり | 作成日時:2020年12月18日 23時

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