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辰哉side


翔太「何この真っピンクの花?誰の趣味?(笑)」


照「辰哉がラウの病室に買ったんだって。花瓶がなくて持って帰ってきたらしいよ。」

康二「にしてもすんごいもんチョイスしたなー(笑)普通こういう枝にくっついてる花選ばんやろ。」


辰哉、散々の言われよう。

盛大にほっぺたを膨らませて、キッチンから睨みを利かせる。





蓮「で?ラウは?いつも通り?」


蓮が心配そうな顔で聞いてくる。


辰哉「うん。あい変わらず。」


変わらない容体。

でも悪化していないことにひとまず安心する。

亮平「まあバイタルも問題ないし、ちゃんと生きてはいる。でも・・・かなり体が弱り切ってるみたいだね。もしかしたらさ・・・最悪のことも覚悟しておいた方がいいかもしれないね。」


全員こちらを向く。







蓮「どう・・・いうこと?」


亮平「可能性は低いと思うけど。少なからず、心停止の時間があったわけだから・・・。もしかしたら、このままっていうことも可能性としてはあり得るってこと。」





沈黙が流れる。


まだ、医者じゃないけど、

限りなく医者に近い亮平から言われるとやっぱり信ぴょう性があって。


誰も、言い返すことはできなかった。








辰哉「そうなのかもしれないけどさ・・・俺は信じてるよ。ラウが目覚めるの。」


これからも一緒にいるんだ。

俺たちは離れていた時間を埋めなくちゃいけない。


もう絶対に手放したくない。





亮平「ふふっ、そうだね。」


そうだね・・・

そうだよね・・・





ラウ?


俺ら待ってるからね。


早く戻っておいで・・・


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作者名:ゆり | 作成日時:2020年12月18日 23時

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