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蓮side
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17:00過ぎ…
日の沈む時間も早くなり、外はもう真っ暗。
辰にいがリビングのドアを開けると、
賑やかな声が一瞬にして止む。
・
蓮「おかえり。」
辰哉「みんな帰ってんの?めずらし。」
翔太「お前じゃん。早く帰って来いっていったの。」
辰哉「そうだった(笑)」
笑ってはいるけれど、何となく辰にいは真剣顔。
涼にいがご飯の準備をして、全員が席に着いた。
辰哉「今から話すこと、驚かずに聞いてほしい。」
照にいと目を合わせた。
辰哉「ラウがね、母さんから虐待を受けてたんだ・・・。」
涼太・蓮・康二「・・・・・」
翔太「やっぱりマジだったんだ。なに?ラウが言ってたの?」
照「俺らもさ、ラウと話ができると思ってたんだけど・・・。ラウは意識不明の重体。体はガリガリのボロボロ。とてもじゃないけどさ・・・見てらんなかった。」
そう言いながら照にいの目から涙があふれる。
普段絶対に泣かない照にい。
そう考えるとよっぽどのことだったんだと思う。
辰哉「離婚してから、二人で暮らしてたみたいなんだけど。おそらく、当初から暴力があったみたい。近所の人がさ、ベランダで子供が倒れてるのが見えるって通報したらしい。」
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作者名:ゆり | 作成日時:2020年12月18日 23時