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涼太side
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いつもより早く目が覚めてしまった。
昨日のことが理由なのは明白で。
朝起きてコップ一杯の水を飲む。
いつもこの時間は照がランニングをしている時間だけど、今日は行ったのかな・・・?
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涼太「おはよ。早いじゃん。」
それは、俺だけじゃなかったみたい。
翔太「はよ。ねむっ・・・。」
翔太と大介と蓮も降りてきて、テレビをつけ、ソファーに座る。
平日は俺が作るけど。今日は日曜日だから、朝ごはんは各自。
俺はもうすぐ家をでるから、
簡単にトーストを焼き、コーヒーを飲んでいたところだった。
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そうこうしているうちに、やっと辰哉が降りてくる。
辰哉「おはよ・・・」
昨日のことについて聞きたいけど・・・。
聞きづらい雰囲気を醸し出している。
辰哉の顔が思いの他、神妙だった。
誰もしゃべらない。
お湯を沸かす音とテレビの音しか聞こえない。
大介「ねえ、昨日の話?どうだったの?」
こういう時だけ役に立つ。
さすが、切り込み隊長。
辰哉「うん・・・。今日全員集まったら話す。夜さ、みんな空けといて。」
それだけ言うと、お茶を飲み干し、リビングからいなくなってしまった。
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翔太「なんか・・・やばくない?めったにないよ。あんな神妙な顔してるの。」
涼太「っま。帰ってきてから聞こう。みんなが揃ってからの方がいいでしょ。俺は仕事に行ってくるよ。できるだけ早く帰るようにするからさ。」
そんなこんなでリビングを後にした。
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深澤家の日曜日。
何となくもやもやした・・・
1日が始まった。
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作者名:ゆり | 作成日時:2020年12月18日 23時