今日:22 hit、昨日:65 hit、合計:641,150 hit
小|中|大
―11― ページ11
辰哉side
・
ピッ ピッ ピッ
・
ピッ ピッ ピッ
・
呆然とベッドに横たわる姿を見つめる。
じわじわと涙があふれて、
ベッドの白いシーツにシミを作った。
・
こんなにも小さい体で…
たくさんのことに耐えて、過ごしていたのか…。
一緒に暮らさなくなって、数年。
本当だったら今年、中学生になっているはず。
とてもじゃないけど、今の姿は中学生には見えない。
似ても似つかないその姿に・・・
なんと声をかけていいのかわからなかった。
・
照「ラウ?痛かったね。よく頑張ったね。」
何も答えない。
かろうじて、握った手はひんやりと冷たい。
・
・
ただ、無機質な音だけが鳴り響いているだけだった。
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
1479人がお気に入り
1479人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆり | 作成日時:2020年12月18日 23時