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蓮side




























辰にいの視線はこの遺灰の小瓶。








ラウールが死んでからのこの3か月間、肌身離さず毎日持っていたもの。











 



蓮「これを持ってるとさ、安心するんだ。ラウが近くにいてくれるような。」







蓮「でも・・・悲しい気持ちは止まらない。ラウはもういないのに縋りついちゃう。居るように錯覚しちゃう。」







辰哉「うん。」














どこかで、ちゃんとお別れしなきゃと思っていた。






まだまだ受け入れられなくて。






この小瓶の中の遺灰は今の俺の精神的な主柱になっていたから、





なかなか手放すことができなかった。
















 


 





辰哉「今日誘ったのはさ、ちゃんとお別れしてほしいなって思ったんだ。」









辰哉「まぁ、蓮が心の支えにしてるならさ、ずっと持ってても良いけど・・・なんとなく見てて苦しそうだなって。」








蓮「そうだよね・・・。」







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作者名:ゆり | 作成日時:2022年11月1日 0時

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