検索窓
今日:82 hit、昨日:58 hit、合計:229,782 hit

―348― ページ43

蓮side



















帰り道の車の中。
 




もちろん悩んでいたのは役作りなんかじゃなくて、




家族のこと。




 




ラウールとの関わりをどうしたら良いのか、




解決の糸口を探していた。







 








蓮「マネージャーがさ、ふとした時に教えてくれたの。何のきっかけかわからないけど、見えないものが見えてくる時期が来るって。」






蓮「ラウが倒れたのがそのきっかけだったのかなって。家族の空気が変わったからさ、きっといつかみんながまた元通りになれるって・・・思ってた。」






蓮「ラウが自分を否定しないで、安心して兄貴たちに甘えて過ごせる日が来ると思ってた。」






辰哉「蓮・・・」






蓮「だから、ほんとに悔しいよ。こんな、こんな大きなものを抱えてたなんて。」





 





ラウールが抱えていたものが大きすぎて。





こんなひどい目に合っていたなんて・・・。





俺らの想像の範疇を優に超えていた。





今さら過ぎて、遅いけど。





気づけなかった後悔が押し寄せる。












蓮「俺らさ・・・バカだよ。」






辰哉「ほんとだね。」












 




視界が潤み、




頬に涙が伝う。


















辰哉「なんかさ、俺、ラウに言われてるような気がするもん。」






蓮「・・・・・・。」






辰哉「今度はお兄ちゃんたちが償う番だよって。」






辰哉「俺らの罪はさ、たぶんこれからもずっと続くんだと思う。ラウが抱えてたみたいに。償いをこれからは俺らがしてくんだね。きっと。」











辰にいのその言葉に、




ふふっと笑みがこぼれた。







 





蓮「ラウはきっとさそんなこと言わないよ。どんなにひどいこと言われてもさ、お兄ちゃんが大好きだったから。」






―349―→←―347―



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (381 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1020人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 家族 , ラウール
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆり | 作成日時:2022年11月1日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。