検索窓
今日:31 hit、昨日:37 hit、合計:229,673 hit

―337― ページ32

辰哉side

















松本「実は、ラウール君が亡くなってから、ある1人の男の子が警察に来てくれて。」










松本「前に聞き込みに行ったときに、その子にたまたま話を聞いたんです。」










“ラウールは絶対万引きなんてしません”









松本「そう・・・力強く言ってくれた子でした。」










涼太「・・・・・・。」










松本「また警察に来てくれて。もしかして脅されてたのではないかって。先輩にも悪い噂が色々あるし、何か、大きな何かに巻き込まれたんじゃないかって。」




 





松本「すごい形相で。切羽詰まっている感じでした。これじゃラウが報われないから何とかしてほしいって。」






 





そんなラウを思う友達が・・・





 





松本「余談になりますが・・・。」






松本「僕にもとても大事にしている友達がいました。」












 
 





 
松本「その子はいじめられている僕を助けてくれました。お互い親友だと思っていた。ただ・・・」







中学生の時に両親を亡くし、途中から施設での生活になってしまったそう。






施設育ちというレッテルに流されて、





いじめられているのにも気づいていたが、見て見ぬ振りをしてしまったと。







辰哉「・・・・・・。」






松本「気が付いたらその友達はいつも一人になっていました。何か言いたそうな目でこっちを見続けて、話したそうにしていたのに・・・。僕は無視をしました。」









 






宙を見つめる、松本さんの目にも悲しさが溢れていた。





―338―→←―336―



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (381 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1020人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 家族 , ラウール
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆり | 作成日時:2022年11月1日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。