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辰哉side
























亮平「でもなんでラウが目を付けられてんでしょうか?たまたま・・・ですか?」







 





松本さんは口をつぐみ、






う〜んと悩んだ顔をした。












 



松本「実はまだ続きがあって。それだけではないんです。」













実は今回のことを調べていくうちに別の事件とリンクする部分があることが判明したそう。









松本「最近、若い世代に蔓延しているクスリがあるということで別路線で捜査に当たっていていました。」








松本「どうやらその中で、裏でクスリの売買に関わって若者に流通させている人が捜査線上に上がりました。」








そう言うとポケットから写真を取り出す。










 



松本「この人です。」





 








辰哉「えっ・・・!!」






涼太「?」






亮平「誰?」






 




写真で見せられたのは、



まさかの担任の二宮先生だった。








 



辰哉「誰ってこの人・・・ラウの担任の先生。」






 



松本「ここからはまだ、確証を得られているわけではないので、想像のお話ですが。」





 





担任の二宮先生が、裏でクスリの売買に関する取引をしていたこと。





そのクスリを何人かの生徒たちにも広めて、





その代わりに先生の指示に従わせていたこと。









松本「おそらくですが、何かしらのきっかけでバレてはいけないクスリのことをラウール君は知ってしまったんだと思います。だから目を付けられてしまったのかもしれません。」



 



涼太「そんな・・・。」








 


まだ、証拠という証拠が出ず、捜査に苦労しているとのことだった。










 








松本「実は・・・」







松本「ラウール君が先輩達とのかかわりの中で・・・」








言いづらそうな顔をする松本さん。


















 










松本「性的な暴力を受けたのではないかということも捜査で分かってきました。」




 





まるで鈍器で頭を殴られたみたいに・・・







俺らは本当に・・・






ラウールのことをまるで何も分かっていなかったんだな。





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作者名:ゆり | 作成日時:2022年11月1日 0時

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