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辰哉side
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辰哉「話ってさ、何だろうね?」
涼太「万引きのことかな?」
辰哉「あれはちゃんと俺謝ったよ。ラウも反省してたし。」
亮平「でもさ、その後も俺らからお金取ったりしてたから、もしかしたら学校でもやってたりしたのかな?」
その亮平の言葉に、顔をしかめる涼太。
涼太「なんかそこも引っかかるんだよなぁ。そもそもラウがお金取るとか万引きとか今でも想像がつかないんだよね。」
う〜んと悩んでも一向に分からない。
警察から、俺らに話があると言われて、今日家で会うことになった。
一人じゃちょっと抱えきれないし、心細くて。
安心感の涼太としっかり者の亮平に同席してもらう。
亮平「やっぱりさ、俺らがラウを追い詰めたってことじゃない?そう言うのもなんか罪に・・・なるのかもね。」
こういう時の亮平の分析力は恐ろしい。
確かに。
ラウールを蔑ろにしていた俺らの罪は重い。
辰哉「そうだよね。」
そう言われたら、それはもう俺らは逃げも隠れもしない。
すべて認めるつもり。
涼太「でも、ラウが亡くなってすぐに警察に話聞かれたけど、そういう感じはなかったよね。何かもっと別のことなんじゃない?」
そう話をしていたところで、
ピンポーン
時間ぴったりにベルが鳴る。
辰哉「はじめまして。」
目の前に現れたのは眉毛の凛々しいキリッとした刑事さん。
松本さんと言うらしい。
松本「すみません、突然お邪魔して。お時間取っていただき、ありがとうございます。」
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作者名:ゆり | 作成日時:2022年11月1日 0時