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―94― ページ9

康二side





虚ろな表情。





何も写さないその目。



俺が来たことに気が付いていないのか、



無心で何回も何回も左腕めがけてカッターを刺す。



フローリングには血溜まりができていた。





康二「あかん!!!!!ラウ!!!」



ラウ「っ・・・っ」


大きい声を出しすぎたのか、体がビッくっと跳ねあがり、呼吸が早くなる。



康二「どしたん?こんなことしたら痛いやろ・・・?やめような?」





どうしよ・・・



だんだんと早くなる呼吸。



血もダラダラと垂れている。



ラウ「っひっ・・・っ・・・。」


過呼吸のような感じになってきて、



そのまま、意識を飛ばした。


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作者名:ゆり | 作成日時:2021年1月4日 18時

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