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蓮side



母「お母さんね、この家を出て行くことになったの。誰か一緒に来てくれる人いる?できれば・・・」







ラウ「ぼく、おかーさんといっしょにいく!!」



ラウールが張り切って手を挙げた。

みんなびっくりしたように、声を詰まらせる。



母「・・・・・・・。」



大介「いいの?お兄ちゃんたちと一緒に暮らせなくなっちゃうんだよ?」



ラウ「だいじょーぶ!!おかあさんといっしょにくらすの!!」



呆然としている母さん。











廊下で二人っきりになった時に、



母「蓮?」



呼び止められる。



母「蓮は?一緒に行かない?」



蓮「僕は・・・お母さんと一緒には行かない。」



行かないといった僕の言葉を聞き、



母さんは悲しそうな顔をしていた。
















そのまま、何も知らないラウールが引き取られることになった。



ラウ「ばいばい!またね〜!」


大きく手を振るラウール。


これが、元気なラウールを見た最後の姿だった。


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作者名:ゆり | 作成日時:2021年1月4日 18時

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