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兄を求めて 23 ページ25


シャオロンside


ストレス発散、と言われ付き合わされたゾムとの模擬戦。


それによって怪我をした俺は、医務室へ向かっている途中で、グルッペンが医務室へ入るのを目にする。



ペ神はオスマンとこ行ったし、シャスに用があるんかな、と思ったけど...



流石にあの空間は入れん、と思って、医務室前の壁に寄りかかって座る。



立ち聞きってかなりガラ悪いけどな。



shas「私は...、思い出したいです!
前の記憶を、すべて思い出したい!
私の為にも、この国の為にも、ブランド国の方々の為にも...!
紫煙のように舞った鬱憤を晴らす為に、私は記憶を取り戻したいんです!」



がさ、という鋭い音がした後、くつくつと笑っていたグルッペンの笑いが、徐々に大きくなっていた。



gr「そうかそうか!よく言った、シャス・ヴィトン・フォンダシオン!
お前の〈目的〉は今定まった!
お前の記憶を取り戻し、我々に従うという、という、新たな目的をな!」



...やばい、あかん、と思った時には、既に手遅れだった。


グルッペンのもう一つの能力、〈洗脳〉が発揮されてしまった。


「お前の〈目的〉は、今定まった」


この台詞が、洗脳の合図。



絶対的に眠ってしまい、目覚めた後には既に洗脳が終了しているのだ。



既にグルッペンと契約している俺らは無効だが、アイツの〈洗脳〉はかなり強い。



契約をもぶち破り、洗脳してくるケースもないことは無い。



あぁ怖い怖い、なんて思っていると、少しずつ意識が朦朧としてくる。



腕を派手に怪我したのを忘れていた。



手加減なしで、って言われたから、イグニッションを使いすぎてた事も、忘れていた。





物忘れなんて、年かな...なんて思ってる間に、意識は途切れた。




真っ暗な世界に、堕天した。





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作者名:扇@リョク | 作者ホームページ:uranai.nosv.org/u.php/novel/usiro_member/  
作成日時:2018年6月17日 14時

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