兄を求めて 18 ページ20
鬱side
『シャスちゃんがオスマンの妹、なぁ...』
rb「...はよ返せ」
俺がぶつぶつと呟いていると、ロボロは下からきっ、と睨みあげられた為、俺は素直に「すまんて、」と笑って返した。
rb「シャスのDNA鑑定も終わったから、その報告に行くだけや。コレで確実にシャスはオスマンの妹だっちゅーことが分かったんやけどな」
『ほぉん』
rb「国の総統やっとるんやから、知識量はまぁまぁあるやろ。非戦争主義国だから、戦争の経験は無かろうともな」
ロボロは再び歩き始めた。
『年齢はいくつなん?』
rb「オスマンの3つ下。だけど少し拒食症気味で細いから、BMI的にも痩せすぎ、やな」
『成程なぁ...じゃあ、食生活戻せばええんやろ?』
rb「そうやね、まぁ、詳しい医務的なのはペ神に聞いて」
と軽くあしらったロボロ。医務室の扉を3回ほどノックし勝手に入った俺は、失礼するで、と言った。
中には椅子に座っているオスマンと、パソコンと睨み合いをしているペ神、そしてベッドの上にはシャスちゃんであろう小さい人影。
rb「シャスの個人特定したで」
とペ神に向かって言ったロボロだが、過敏にリアクションを取ったオスマン。
書類をがっ、と取ったオスマンは、顔の表情に焦りが見え隠れしていた。
『...久しぶりに焦っとんな、オスマン』
os「...」
あぁん、ちゅめたい(クズ)
sn「あ、特定終わった系?」
rb「おん、終わった系や」
椅子をくるくると回転させこちらを見たペ神。
相変わらずの紙を揺らがしたペ神は、オスマンから貰った書類を見てっきり、ありがとね、と言ってパソコンと再び睨み合いを再開した。
os「...良かった...」
rb「...ほんとやな」
『あ、この話は内緒なんやったっけ?』
os「嗚呼、寝てるからええけど...起きてるかもしれんからな」
と言って溜息を着いたオスマン。
俺は煙草を取り出し火をつけようとすると、オスマンとペ神が俺を医務室から追い出した。
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作者名:扇@リョク | 作者ホームページ:uranai.nosv.org/u.php/novel/usiro_member/
作成日時:2018年6月17日 14時