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Aside
将企の顔を見てたら段々眠くなって気づいたら私も将企の包帯が巻かれた手を握ったまま眠っていた。
「……っつ…！」
微かな将企の呻き声が聞こえた。見ると、既に酸素マスクを外して、動こうとして身体が痛んだのか顔を顰めている将企が目に入った。
やっと、意識が戻った。
約9時間ぶりに声を聞けてとても安心した。その声はまだ、掠れて苦しそうだったけど生きててくれてるだけで嬉しかった。
色々怪我の説明、ベットを開けなきゃいけないことか説明してるうちにやっぱり起きてくれたのが嬉しくて、安心して気がついたら泣いていた。
リリー「フフッ…泣き虫やな…」
横になりながら、腕を伸ばし私の涙を拭ってくれる。ただ、一瞬眉間に皺がより直ぐに表情を戻しまだ力無い笑顔を私に向けたのを見逃さなかった。完全に無理してる…
A「ありがとう、でも将企無理して動いたら駄目だよ…その体制辛いでしょ？私の前では強がらないで」
リリー「バレたか…ちょっとぐらいっ、カッコつけさせてや…」
A「十分かっこいいよ、私の為に大怪我しながら駆け付けてくれて…、私途中で私が死んだら将企のせいにするとか言ったけど本当はそんなこと思ってなくて、どうしてもあそこでおいてけなかったから動いて貰うために言っただけで、こんな状態でも私の事心配して、励ましてくれて守って此処まで一緒に来てくれたこと本当に感謝してる…本当にありがとう。世界で一番愛してる！」
リリー「…起こすの、手伝って…」
身体を支えてゆっくり状態を起こしていく。
「いっ……つっ…っ…！」
「…っつ、…ゔっ…！」
時間をかけて起こすと、倒れないように隣に座り背中を支えておく。
リリー「ちょっと…待ってな…」「ハァ…ハァ…」
将企は脇腹を抑えてもう片方の手は倒れないよう私の肩を持ち身体を支えて顔を顰めて俯き、痛みが治まるのを耐えて待っていた。
改めて近くで見ると、怪我の酷さがよく分かる…
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作者名：名無し | 作成日時：2022年1月16日 15時
