Together (ページ21)

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続き

A「あの！将企は…」

「診察結果が出て、手当は今から開始します。まだ少し時間がかかりますよ。」

盛山「先に怪我の具合だけでも聞けますか？」

「はい…、全身に軽いものから重いもの含めて複数の打撲、左の肋骨が2本折れてます。右の肋骨にも1本ヒビが入ってますね…あと、右足首、靭帯の部分断裂と右手首の捻挫、左の下腹部と額に縫わないといけない切り傷があります。重症ですけど、本当に運良く内臓には損傷が無かったのが不幸中の幸いですね。」

A、盛山「…」

「命に別条はないので、大丈夫ですよ。ただ、今ベットが足りてなくて、清水さんが目覚めて少しでも動けるようなら待合室のソファーなどに移って貰わないといけないのですが…本当に申し訳ないですがご協力お願いします」

A「足首の靭帯部分断裂って、将企足は痛いところないって言ってたのに…」

盛山「肋骨2本折れてるからなぁ、そっちの痛みに気を取られてたんかな…」

1時間後…

「お待たせしました。取り敢えず今できる手当ては全て追えました。目が覚めたらまた呼んでください」

将企の病室に入る…
部屋中消毒液の匂いが立ち込めてベットには酸素マスクを付け、あちこちに包帯やガーゼを付けた痛々しい姿の将企が力無く眠っていた。

A「ま…さき…」

盛山「リリー、生きてるんだよな？」

A「はい…、なんとか…」

私は将企の手をそっと握り、包帯が巻かれた頭をそっと撫でる。眠っている顔をよく見ると今まで気づかなかったが相当疲労の色が出ている。