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リリーside
「ハァ…ハァ…」
久しぶりにこんなに走ってる。それに襲ってくるゾンビも相手にしなければならない為体力の消耗が激しい。
[ヴォォォーー！]
「くそっ！…ハァ、ハァ、急いでんねん！どいてくれ！…っ」
ドンッ！…グサッ！ グシャ！
ハァ…ハァ…ハァッ、
Aの家まで歩いて約20分程だが俺が家を出て5分程度で既に疲労困憊だ。息が苦しい。
街中は大混乱で所々火災が起きている。
その時だ…
「「「ドォォォーーーーン！！！！！」」」
俺が走っている近くで大きな爆発が起きた。
気づいた時にはもう遅く俺は爆風により吹き飛ばされ、近くに停車していた車に車体が大きく凹む程強く体をおもいっきり打ちつけた。
ゴンッ！！！
「ゔぁっっ…！」 バタンッッ！！
鈍い音が響いた。
俺はその場に力なく倒れ込んでいた。何も考えられない、キーーーンと耳鳴りがして視界が霞む、呼吸も上手く出来ない、身体中が激しい痛みに襲われ、口から小さな呻き声が漏れる。
「ハッ…ハッ…ハッ…ゔっ！…ぐっ…！」
身体が言うことを聞かず、動かない。朦朧とする意識の中周りを見渡すとゾンビがこっちに来ている。やばい…
でも、こんな所で倒れている場合じゃない。
Aの笑顔が脳裏に浮かんだ。
絶対に迎えに行くんや！
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作者名：名無し | 作成日時：2022年1月16日 15時
