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Aside
最悪だ…1番避けたかった事態になった。
将企は俺をおいて一人で避難所まで行けとか訳の分からないことを言っている。
おいてけるわけないのに…でも、本当に目の前で倒れてる将企は虫の息で少し休んだぐらいで動けるのかどうかも分からなかった。
でも、約束は約束…2人で生き延びようって言ったんだ。絶対においてなんか行かない！
無理しないでとは言ったけど、今回ばかりは無理にでも動いてもらわないといけない！
A「将企！いい加減にして！起きてよ！絶対においてくなんてことしないからっ！将企が此処で、此処で諦めるなら…私も将企と死ぬんだからねっ！立ってくれないと困るのっ！私は絶対に将企が動くまで此処を離れないから！私が死んだら将企の、将企のせいだからっ！こんな所で死にたくないのっ！お願い…私を助けて…グスッ」
最低で、自分勝手な事を言ってるのは分かってる。本当は思ってない。将企と側にいるっていうのは本音だが、私が死んだって将企のせいだなんて思わないし、本当はここまで無事に守りながら連れて来てくれたことを感謝してる。
でも、こうでも言わないと将企が動いてくれなさそうだったから…
すると、
リリー「…うっ…、っ…、お、起こすのっ…手伝って…っ…！」
A「うんっ…！将企っ…ありがとう…」
私は将企の背中と頭の下に手を入れ、ゆっくり状態を起こさせ、脇の下に腕を回し、ゆっくり立ち上がらせる。
「ゔっ…、あっ…」「ぐっ…っ！ぐぁ……っ…！」
少し動かすだけで苦しそうな声をあげる。でも、心を鬼にして、今回だけ、今だけ、あと少し頑張って…
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作者名：名無し | 作成日時：2022年1月16日 15時
