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「なんだよロー。お前、怖がられてんのかよい」
「てめぇがそう言ったんだろうが！」
白々しく返してはみたも、どうやら無駄らしい。
何を返すのが100点満点なんだ？むしろ何を言っても逃れられないDead or Deathの負け確イベな気もするが。
「じゃあよ、ロー。お前は逆に怖がられたくないのか？」
「はあ？」
ならば腹をくくろう。俺は俺で大人の余裕を見せてやろう。
そう思って諭してみようとはするが、ローは一層顔を険しくした。
「…いやほら。お前も若い訳だし、若気の至りでワルぶってんのかなって」
「…………何言ってんだてめぇ」
一瞬ではあるが、ローの睨んだ表情は僅かに解れ、呆れたような表情になる。
だが、直ぐに口をへの字に結んで眉間に皺を寄せた。
「いやワルと言うか、女泣かせてそうと言うか」
「………………………………」
流石にワルは不味いかと思い弁解しようとするが、それが更に彼の地雷を踏み抜いたようで、ローは黙り込む。
「いや、違うよい！いい意味でだ！」
自分でも、なんとも苦しいフォローだとは思う。だが、それでも事態を良い方向へ持って行けるように続ける。
「いや、あれだよい！女の子って、悪い男が好きって言うだろ！
だから、わざとヴィラン側に身を投じてんのかなってよい……」
「ふざけんじゃねェ」
その時、ローの唸るような低い声で遮られた。いい加減にしろと制すような冷たい声。だが、彼の表情は悔しいとでも言うように食いしばった表情だ。
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作者名：あまちー | 作成日時：2022年9月19日 23時
