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「というのもな、水田くんにどんなのがええか相談したら、女の子しかおらへんようなお店に連れてかれてん。もう二度と行きたないわ…」



「うわあ…なんかごめんなさい」



「ええねん。今こうやってつけてもらえてるんやから、行ってよかったわ」



この髪飾りは紺色のリボンがついてるシンプルなデザインのもので、私の好みだった。



この真珠みたいなチャームも可愛い。



「あとこのDVDはな、今年やった全国ツアーのやつが収録されてんねん。僕ら和牛のことAちゃんにもっと知って欲しいし、是非見てやあ」



「和牛さん本人に貰えるとか、私贅沢ものですね」



「そうやでえ。それにこれ、15日発売やから、ファンの子もまだ持ってないねん」



「えっ!そうなんですか!」



なんだか私、相当すごくない…?



真奈美に自慢しよ。



「…Aちゃん」



「?」



川西さんはいつになく真剣な表情をしていた。



「もうすぐM−1グランプリがあんのは知っとるやろ?」



もちろん。



「僕ら去年は敗者復活からいって準優勝やったねん。だから今年はな僕も水田くんもいつも以上に燃えてんねん。準優勝まできたら、もう目指すのは優勝しかないやろ?」



そんなことを言ってる川西さんの目は力強い何かを放っているようだった。



カッコよくてなんだか見惚れてしまった。



「M−1までの時間はな、漫才に集中したい。やから終わるまで はAちゃんには会えへんと思うねん」



そうなんだ…



「…応援してくれるか…?」



しばらく会えないのは寂しかったが、応援しないわけにはいかない。



「次会うときはチャンピオンとして再会しましょう」



精一杯笑いながら小指を立てて川西さんの前に出す。



「約束です」



指切りなんて子供っぽいなと思ったけど、私にはそれぐらいしか思いつかなかった。



でも嫌がることなく川西さんも小指を立ててくれた。



小指を絡めて上下に動かす。



力を抜いてお互いの指が離れていく。



川西さんの指は細くて冷たかった。



「じゃあ、今度こそおやすみなさい」



「おやすみ」



振り返ることなくマンションの中に入っていく。



私は漫才のことは何も分からないから、川西さんを応援することしか出来ない。



それがとてつもなくもどかしいけど、そうするしかないんだよ。



だから応援してるから。



頑張って…川西さん…

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(プロフ) - 修学旅行ハプニングあったみたいですか、楽しめて良かったですね!!私も田舎に住んでるから、東京行ったら確実に迷子になっちゃう(笑)テストもお疲れ様でした! (2019年6月20日 22時) (レス) id: ff8c7fad23 (このIDを非表示/違反報告)
さら(プロフ) - 雅さん» 受験生といってもまだ6月なんで、全然更新していけると思います!また、お話楽しく描いていきますね^_^ (2019年6月20日 22時) (レス) id: abcbda1e9b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いつも読ませていただいてます!受験生大変ですよね。無理せず、暇なときに更新してくださいね。 (2019年6月3日 21時) (レス) id: ff8c7fad23 (このIDを非表示/違反報告)
さら(プロフ) - 大丈夫ですかー(笑)でも楽しみながら読んでもらえてるようで、嬉しい限りです^_^ (2019年5月19日 13時) (レス) id: abcbda1e9b (このIDを非表示/違反報告)
あやかちん(プロフ) - やぁぁっちゃった///ふぅぁぁぁ!!((テンションおかしい (2019年5月19日 11時) (レス) id: 34fff6315e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さら | 作成日時:2019年4月16日 21時

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