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桃×過労 ページ15

▶︎目指すところは一緒。


sk


2021年も終わりに近づいてる11月。
有難いことにお仕事がいっぱいで。

年末年始にかけて沢山のテレビ番組への出演が決まって、
その収録に追われていた。

すごく有難いことだから、全部全部全力で力を出すって決めてるんだけど、


”気持ちで生きてる”

俺は、身体の悲鳴に気づかなかった。



sk「、、、気持ち悪、、、」


起きた時に感じた気怠さ。少し身体が熱い感覚。


体調に鈍感な自分でも感じる違和感は、明らかなら身体の不調だった。


sk「、、、はぁ、、」


ふらつく身体を奮い立たせて仕事場に向かう。


今日から、音楽番組の収録と生放送が3日続いている。


去年、紅白歌合戦にメンバーの体調不良で出場出来なかった。
だから、他番組のパフォーマンスを通じて、アピールして絶対に紅白に出たいんだ。

だからこそ、仕事に穴をあけるわけにはいかなくて。



sk「おっちーーー」

マスクを鼻まで深く被って悪い顔色を誤魔化して楽屋に向かった。



ab

寒い季節が来た。
体調を崩しやすい季節。
俺も一回、体調不良でみんなに迷惑をかけたから、人一倍対策をしているつもり。

ab「康二、飴なめる?」

kj「おー、ありがとうなぁー!」


自分の体調不良の後から、救急セットを持ち歩くようにしていて、のど飴や、カイロ、あとは冷えピタとか体温計も、常備する様になったんだ。それは、去年の悔しさを晴らすため。口には出さないけど、目指す先は一緒だから。


sk「おっちー」

kj「さっくん、おはよーやで!」

マスクで顔を覆った佐久間が来た。


sk「あれー2人だけー?」

ab「照とふっかはスタッフさんと話してるよー」


佐久間が来ると一気に明るくなる楽屋。
いつもと変わらない毎日のはずなんだけど。


sk「みんな揃うまで寝てていい?」


その一言に耳を疑う。

kj「さっくん、疲れてるん?」

康二もびっくりして質問を投げかけると

sk「昨日ねぇ〜ひっさびさにアニメ朝までみちゃってさぁ。」

なんていつもの調子で言うから、

kj「ほんまに元気やなぁ〜寝とき〜」

って康二は納得したみたい。



でも、俺は嫌な違和感をどこか拭いきれずに、すやすやと眠る佐久間を遠目で見ていた。

.→←ご挨拶



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作者名: | 作成日時:2021年11月25日 4時

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