１８９話、メリット ページ43
そんな私の切なる願いも煉獄さんによって笑い飛ばされてしまった
「そんなことか！だったら俺もAの好きな物を共有しよう！一緒に楽しめるのなら俺も嬉しいからなっ！！」
「…は、？え？ちょ…っ」
「どうした？君が一緒に楽しみたいっと望んだのだろう？」
「普通そこで諦めるって選択肢は？」
「ないなッ！！」
眩しい笑顔で即答されれば私の反逆の余地はなかった
好きでもない物を無理やり進めてる気分になるから止めて欲しいのだが……
私と一緒の趣味を共有できる喜びの方が彼からしてみれば上回ってるらしく
もう、好きにしてくれっと言いたいが…言ってしまえば彼とお付き合いをするってことになる、のか？？
…は、？？
むり！こんなイケメン彼氏が初彼とか、むりッ！！
「いやいや！むり！無理ですっ！！諦めてください！！」
「また無理か、……他にも条件があるのか？」
「……私は自分の時間を優先したいんですっ…だから煉獄さんが会いたいっと言っても断るし、私と付き合った所で煉獄さんのメリットはな…いっ！？」
「勿論、Aの大切な時間は尊重する…それに俺はメリットとかそんなことを気にするの男に見えるのか？」
「……っ、ごめんなさいっ」
触れられた頬から伝わる煉獄さんの体温
いつものキリッとした眉毛も今はシュンっと垂れ下がり、とても悲しそうな表情をされた
こんな表情、させるつもりじゃなかったのに──
申し訳なさの余り謝罪をすれば、困ったように笑われた
煉獄さんがメリットとかそんな小さいことを気にする男じゃないって分かってる
みんなから慕われるカッコいい兄貴なのに……っ
「………飽きたら直ぐに捨ててください、傷付くのは怖いのでなるべく優しく捨ててくれると有り難いです…っ」
「！ ふっ、まさか捨てられる前提で返事を返られたことは無かったな」
「……ダメですか？」
「そんなことを心配するほどバカだったと思わせてやるから覚悟しておくんだなっ！」
ズキューンって聞こえた気がした
え？幻覚、幻聴…？
いつの間にか隣に座っていた煉獄さんから優しくおでこに口付けを落とされ、そっと抱き締められた
なんだ？このイケメン
もう一度言おう、なんだ？このイケメン
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棗(プロフ) - クロさん» そんな！？勿体ないお言葉…ッ！凄く嬉しいです！これから…だなんて、えへへ〜っ！すみません。ご期待に応えれる作品であれば幸いなのですが、これからもヲタクライフ強火で書ければ…！っと思っておりますので、少しでも楽しんで貰えるよう頑張ります！ (2021年12月7日 0時) (
レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - ナキサさん» ナキサさんっ！！ありがとうございますっ！ナキサさんにそう言って貰えると嬉しいです！！応援もありがとうございますっ！日々、頑張っていきますっ！ (2021年12月7日 0時) (レス) @page46 id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
クロ(プロフ) - 私のお気に入りの作品の中で、一番好きな作品です。棗様、いつも楽しいお話をありがとうございます！若様とヲタクな夢主ちゃんのこれからを想像しながら毎日更新されるのを楽しみにしています。これからも頑張ってください！ (2021年12月6日 8時) (レス) @page39 id: 6871d01b79 (このIDを非表示/違反報告)
ナキサ(プロフ) - イケメンな若様、最高ですね〜！夢主ちゃんとの関係値が好きです。応援してます！ (2021年12月6日 1時) (レス) @page39 id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - 梅好きさん» 梅好きさん嬉しい言葉をありがとうございます！優しい世界に泣きそうです！とりあえず、ティッシュをどうぞ…！とても恥ずかしい気持ちで一杯なのですが、そう言って貰えると本当に励みになります！これからも頑張りますで引き続きティッシュ片手に宜しくお願いします！ (2021年12月4日 6時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗 | 作成日時：2021年11月28日 1時
