160話、バカみたい ページ14
「流石に俺は外に出るから後は自分でやるといい」
「ッ!そッ、れ…は…っ」
「そんなに心配なら俺の携帯を置いていく……これなら心配などいらないだろう?」
「──ぁ、っ!」
確かにそうだが…っ
部下の人に連絡する手段が無くなれば、一先ずは安心できる
だけど、それと同時にとてつもない罪悪感が胸を締め付けた
私なんかが、煉獄さんを縛るのは可笑しい──
煉獄さんは私の為に怒ってくれた
やり方はどうであれ…
それを疑って束縛するのは──変な話だ
クシャリと顔が歪む
そんな私を見て少し強めに頭を撫でて、煉獄さんは携帯を鏡の前に置いてバスルームを出て行った
「………疑って、バカみたい」
そんな権利、私には無いのに──
ただ言えることは、煉獄さんには傷ついて欲しくないだけ
誰だって他人を傷つけて楽しいなんて…思う人は、まぁ一握り居るかもしれないが
大抵はそうではないハズだ
しかもその理由に私が関係しているのなら尚更、そんな下らないことで人を傷つけないで欲しい
「そう…言えたらなぁ〜〜っ」
思い上がりで恥をかきたくはないが……自惚れても良いだろうか?
なんて、思いながらシャンプーの泡が浮かぶ湯船に沈んだ
" 煉獄さんと釣り合わない品も可愛さも何も取り柄のない女 "
終いには「死んでよ…ッ!」なんて言われたな…っ
夢小説の悪女ばりの名言を喰らう日が来ようとは──
そう言えば前に山さんに、恨まれますよ〜〜
なんて言われたことを今思い出したわ〜
いや、普通にやべぇーじゃん
想像してた倍は凄かったぞ
ザバァアアッ!!と勢いよく湯船から浮上した
「……煉獄さんの女になるってことはそれなりの覚悟が問われるのか、」
容姿──。
品格──。
常識的行動──。
ビックリするぐらい当てはまらないなッ!!
そして、時には知らぬ存ぜぬを──。
「……あ、れ…?」
好き、ってなんだったけ──?
ポチャン…ッ
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棗(プロフ) - クロさん» そんな!?勿体ないお言葉…ッ!凄く嬉しいです!これから…だなんて、えへへ〜っ!すみません。ご期待に応えれる作品であれば幸いなのですが、これからもヲタクライフ強火で書ければ…!っと思っておりますので、少しでも楽しんで貰えるよう頑張ります! (2021年12月7日 0時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - ナキサさん» ナキサさんっ!!ありがとうございますっ!ナキサさんにそう言って貰えると嬉しいです!!応援もありがとうございますっ!日々、頑張っていきますっ! (2021年12月7日 0時) (レス) @page46 id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
クロ(プロフ) - 私のお気に入りの作品の中で、一番好きな作品です。棗様、いつも楽しいお話をありがとうございます!若様とヲタクな夢主ちゃんのこれからを想像しながら毎日更新されるのを楽しみにしています。これからも頑張ってください! (2021年12月6日 8時) (レス) @page39 id: 6871d01b79 (このIDを非表示/違反報告)
ナキサ(プロフ) - イケメンな若様、最高ですね〜!夢主ちゃんとの関係値が好きです。応援してます! (2021年12月6日 1時) (レス) @page39 id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - 梅好きさん» 梅好きさん嬉しい言葉をありがとうございます!優しい世界に泣きそうです!とりあえず、ティッシュをどうぞ…!とても恥ずかしい気持ちで一杯なのですが、そう言って貰えると本当に励みになります!これからも頑張りますで引き続きティッシュ片手に宜しくお願いします! (2021年12月4日 6時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:棗 | 作成日時:2021年11月28日 1時