155話 ページ6
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最後まで見送ろうと思って咲乃ちゃんが車に乗り込むのを見ている
私が見ていることに気が付いたようで花を咲かせたような笑顔で私に手を振る
私も思わずつられて笑顔で手を振り返した
頑張ってよかったと心の底から思った
「ティア！書類をまとめに一度事務所にもどるがおまえはどうする？」
「私は学校に戻ろうと思います」
「そうか じゃあ雄英まで送り届ける」
警察に敵を引き渡した後 ミルコさんが話しかけてきた
行きに乗った車に乗り込もうとした時ふと咲乃ちゃんが気になって振り返った
まだ咲乃ちゃんは私に手を振っている
隣にいる警察官も優しく笑いながら咲乃ちゃんが満足するまで待っていてくれているようだった
いつまでも手を振り続ける咲乃ちゃんが犬のように見えて思わず笑ってしまう
その時 彼女たちの後ろにキラリと光る何かを持った男が立っていることに気がついた
警察官も男に気付いていない
その男がショッピングモール内にいた敵と全く同じ服装をしている
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ まさか！！
「危ない！」
私の声に反応したの警察官がバッと振り返って敵に銃口を向ける
だけど敵は怯えることせず近づき警察官を吹き飛ばした
「…！や、やだ！来ないで…！！」
咲乃ちゃんにナイフを向ける敵
警察官には刃先を向けることは無かったのに何故咲乃ちゃんを狙っているんだ
彼女たちの叫び声にマスコミも気付いたようでカメラを向ける
ミルコさんはもう別の車に乗ってサイドキック共に事務所に戻ってしまっている
他のヒーローたちも既に帰った
つまりこの場には私しか彼女を守れない
思うよりも先に体が動いた私はジャケットを脱ぎ捨てて咲乃ちゃんの元へ走った
成功する確率は10%あるかどうか
だけど今の私はこれしか策がない
敵より先に咲乃ちゃんの元に駆けつけて彼女を抱きしめる
腕の中から小さな悲鳴が聴こえて私の背後に敵が立っていることが分かった
「ははっ！流石ヒーローだなあ！！
＿＿＿＿＿＿＿＿殺してやるよ！！！」
ヒュッとナイフが風を裂く音がする
再び咲乃ちゃんが悲鳴をあげる
成功する確率は１割以下
つまり不可能に等しいこの状況
もし成功しなければ私は敵に急所を刺されて恐らく死ぬ
個性が使えなくなった日リカバリーガールが言っていたことを思い出す
｢使えるようになるのは自分次第｣
自分でしか自分を救うことは出来ないんだ
私はここで負けるわけにはいかない
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あまね(プロフ) - かっちゃん‼️尊いな！ (11月20日 3時) (
レス) @page45 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
わかめし - 笑えない君も見てきました！すごく儚くて泣きながら読みました。こっちの拝啓シリーズはもう終わってしまったのですか？続いてくれるのを待ってます！毎日見るので！白昼夢や新しい作品も頑張ってください！ (2020年4月15日 18時) (レス) id: 7ee9cc8e34 (このIDを非表示/違反報告)
とわ(プロフ) - すごくおもしろいです！ (2020年3月6日 22時) (レス) id: 0c51310dc0 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫 - お疲れ様ですもう原作に追いつきますか('()')早い。見ててワクワクして楽しかったです!無料で読めるなんて作者さんに感謝です(占ツクを作ったh((((まぁいいか)これからも頑張ってください。私も勉強とか習い事がんばります。長々すみません！ (2020年2月27日 20時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 更新お疲れ様です〜！派閥5人組の絡みも好きですし、地味に仲のいい障子君との絡みも好きでした。AnotherStoryも楽しみです…！話に出てくる作者様のオリジナルキャラが増えそうな予感…？覚えられなさそうですが、楽しく読ませていただきます！ (2020年2月26日 22時) (レス) id: 82ef289687 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月22日 18時
