154話 ページ5
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相手の間合いに入れないうちに私が不利だ
相手は恐らく遠距離戦向きなのだろう
だから私を近づけないようにナイフを放って牽制しているんだ
拳銃に日本刀と慣れない武器を使いながら相手の攻撃を凌ぎつづける
このままじゃ埒が明かない
そう判断した私はギュンと相手の間合いに無理やり入り込む
存外 私が仕掛けてくると予想していなかったようで動揺している敵の首を思い切り日本刀で断つ
首は動脈静脈共に多く流れる場所だ
当然 血が吹き飛ぶと思って目をつぶるけど私に血が飛び散ることは無かった
驚いて目を開くと咲乃ちゃんを捕まえていた敵も消えている
今倒した敵が本体だったことに違いはないのだろうが理解が出来なかった
霧系の個性持ちは切っても血が出ないのか？
不可解な点はいくつもあるがとりあえず今は人名救助が一番だ
腰を抜かしてしまった咲乃ちゃんの元へ駆け寄ると泣きながら私に抱きついた
何度も怖い思いをさせてしまったがそれにも耐えてパニックにならずに持ちこたえてくれた
「ごめんね 怖かったよね」
「そんなことない…！ありがとう…！！」
何度も何度も｢ありがとう｣と私に言ってくれた咲乃ちゃんの手を引いて今度こそ避難させる
「行こう」
「はい…！」
私の手をギュッと握り返してくれたことを確認すると目先の階段を降りる
焦って転びそうになる咲乃ちゃんを支えながら必死に走った
私が入ってきた裏口は爆発で崩れた天井で塞がれてしまっている
こうなったら強行突破するしかない
ショッピングモールのメインエントランスである三重の自動ドアを蹴り破った
防犯機能が発動してまたもやブザーが鳴る
ブザー音の中を抜け出して外に飛び出す
ショッピングモールから出た瞬間カメラが一斉に私たちを捉える
「ティア！！よくやった！！！！」
聞きなれた声がしてハッと顔を上げると頬に切り傷の付いたミルコさんが立っていた
どうやら任務は成功したらしい
私が咲乃ちゃんを連れて脱出したことで一般市民は全員無事救出完了だ
「良かった…」
思わず本音が漏れた
危険な任務にはアメリカで何度も挑んできたけど個性が使えない状態で挑んだ今回は正直生きた心地がしなかった
誰も死なせなかった
私も死ななかった
ジワジワと状況が理解出来てきた
咲乃ちゃんは一様病院に行くということで警察が用意した車に乗り込もうとしていた
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あまね(プロフ) - かっちゃん‼️尊いな！ (11月20日 3時) (
レス) @page45 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
わかめし - 笑えない君も見てきました！すごく儚くて泣きながら読みました。こっちの拝啓シリーズはもう終わってしまったのですか？続いてくれるのを待ってます！毎日見るので！白昼夢や新しい作品も頑張ってください！ (2020年4月15日 18時) (レス) id: 7ee9cc8e34 (このIDを非表示/違反報告)
とわ(プロフ) - すごくおもしろいです！ (2020年3月6日 22時) (レス) id: 0c51310dc0 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫 - お疲れ様ですもう原作に追いつきますか('()')早い。見ててワクワクして楽しかったです!無料で読めるなんて作者さんに感謝です(占ツクを作ったh((((まぁいいか)これからも頑張ってください。私も勉強とか習い事がんばります。長々すみません！ (2020年2月27日 20時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 更新お疲れ様です〜！派閥5人組の絡みも好きですし、地味に仲のいい障子君との絡みも好きでした。AnotherStoryも楽しみです…！話に出てくる作者様のオリジナルキャラが増えそうな予感…？覚えられなさそうですが、楽しく読ませていただきます！ (2020年2月26日 22時) (レス) id: 82ef289687 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月22日 18時
