拝啓 死んだ私４【ヒロアカ】

188話 ページ39

.



爆豪くんと緑谷くんはNo.1(エンデヴァー)のインターンに行くことに決めた


「いいなぁ…」

「月躬弖も来るか？親父が喜ぶ」

「ミルコさんに怒られちゃう」

「そうか…」


行けるものなら行きたい

せっかく轟くんが誘ってくれたくらいだし…

だけど最近ミルコさんからしつこいくらいメールが届く

｢必ずインターンはウチにこい｣と中身は毎回同じことしか送られてこない

そんなに私が必要なのだろうか



「あ 月躬弖

親父が今度お前と話したいって言ってた」

「私と？」

「あぁ 嫌なら断っても…」

「必ず時間を見つけて空けておく」



No.1(エンデヴァー)が私に何の用があるのだろうかと不思議に思うけど断ることは出来ない

何か重要な事があるのかもしれない


不思議なことが立て続けに起こっていて何か不安な気持ちになる

こういう時 私の予想は当たってしまう

今回も何か敵絡みで起こるのかもしれない



そんなことを考えていると私のスマホから着信音がなった

こんな時間に誰だろうかと思って画面を見ると非通知と映っている


「こんな夜に誰からだよ」

「…非通知」

「あ？」


爆豪くんが私のスマホを覗き込む

今のご時世 非通知なんて怪しすぎる

根本的になんで私の電話番号を知っているのかも分からない

無視しようかと思ったけど私が出るまで諦めないようで何回も掛け続けてくる


「スピーカーにして出ろや」


痺れを切らした爆豪くんが言うから指示通りスピーカーにして電話に出た


『やっと電話出たー』

「…ホークス」

『正解！』


私達の怪訝な雰囲気と正反対に気の抜けたような声で話すホークス

緑谷くんがびっくりして声をあげそうになったところを轟くんが手で口を塞いだ


「なんで私の電話番号知ってるの」

『それは企業秘密』


怪しすぎる発言に爆豪くんが顔を顰める


「私に何の用」

『クリスマスデートのお誘い』

「今 デート中」

『誰と？』

「爆豪くんと緑谷くんと轟くん」


ホークスの話にまともに返してはいけない

向こうが本当のことを言わないなら私だって答えるわけにはいかないのだ


『はぁー…相変わらず警戒心高いな』

「で…何の用なの」

『話したいことがある 迎えに行くから部屋のベランダに出ていてよ』

「今から？」

『どうせこれもスピーカーでしょ？心配ならお友達連れてきてもいいから』



なんでスピーカーにしてるって分かるんだ

とりあえずホークスの言うことに従うことにした

189話→←187話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す