58話 ページ9
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闇属性の個性はコントロールが難しい
一時期はヒーロー向きでないと言われた時代もあるらしくて有名な敵が闇属性の個性持ちということはよくある話
でもそんな時代も過ぎ去って今でも強個性と言われる類いの個性になっている
光属性の個性はまさにヒーロー向き
何より魅力的だし正義の象徴とも言える個性だと思う
お父さんは闇属性の第一人者とよく取り扱われていたけどお母さんは特にそうでもなかった
けれど光属性の中でも扱いが上手い部類に入る方だったと思う
そんなお母さんが唯一 出来なかったこと
それが " 空を飛ぶこと " だった
「やっぱり無理かな…」
ぼーっとバスの前の方を見れて呟くと隣で瀬呂くんが｢無理ではないと思うけどな｣と言ってくれた
＿＿＿＿＿＿＿＿ 強個性
私はよくその言葉を使われる
確かに ヒーローになりたい人間からしたらこの個性はすごく恵まれているものだろう
だけど強個性は強個性なりに大変だ
「母親が出来なかったから自分も出来ないってなんで決めつけてんだよ
てめぇはてめぇだろうが」
爆豪くんから発せられた予想外の言葉に私は驚いてバッと爆豪くんを見た
ムスッとした様子で私があげた温い水を飲む爆豪くんは少しだけ優しい顔をしていた
「… あれカッコイイと思ってるのかな？」
「バスの窓辺で肘つくやつ？」
「たまにはカッコつけさせてやれよ」
私を気遣ってくれる爆豪くんが珍しくてちょっとだけ意地悪したくなってしまった
爆豪くんはぴくぴくとこめかみを動かしていて今にも怒鳴り出しそう
「ありがとね 爆豪くん」
感謝しているのは本当の気持ち
狭くなっていた私の視野を広げてくれた
爆豪くんは｢チッ｣と舌打ちして上鳴くんの頭を叩いた
照れ隠しなのだと思うけど理不尽の極みだ
「… １回止まるぞ」
私たちが黙ったものだから静かになったバスの空気を裂くかのように相澤先生が声を出した
「サービスエリアか？」
「俺 腹空いてきた〜」
「上鳴 お菓子めっちゃ食ってたじゃん！」
「かっちゃん 私ソフトクリーム食べたい」
「かっちゃんて言うなクソアマ！！！」
全員降りるように言われたので席を立つ
休憩スポットにでも到着したのだろうと思ってバスを降りると何もない崖が広がっていた
おかしいと思って辺りを見渡すとB組も降りるように言われたようでB組の人たちもいた
嫌な予感がする
久しぶりに私のセンサーが発動した
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ここね(プロフ) - めっちゃよくできてる話ですね！すごく感動するし、夢主ちゃん強くて好きです！笑 (2020年2月24日 1時) (
レス) id: 43fbbe1d59 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 黒武さん» すっかり忘れていました汗 ありがとうございます！頑張ります！ (2020年2月16日 16時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 続編あったのですね！前作とリンクは繋げないのですかっ サクサクと読めつつ主ちゃんの活躍が多いのが良いです！更新頑張ってください！ (2020年2月16日 15時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - まんとひひ。さん» ありがとうございます！ (2020年2月16日 10時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
まんとひひ。(プロフ) - ばぐさん» いえいえ！応援しております！ (2020年2月16日 10時) (レス) id: 102958615f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月12日 21時
