76話 ページ27
.
急に爆豪くんが手を引いて走り出すものだから足を絡めそうになりながら必死に足を動かした
「俺らがいても邪魔になるだけだ！」
「…！ うん…！」
逃げ出した私達を逃がすまいと敵たちが追いかけてくる
2対6なんていう不利すぎる状況は最悪
敵に囲まれてしまった私たちはどうすることも出来なくなってしまった
「クソッ…！」
諦めかけたその時 巨大な氷柱が現れそこから何かが飛び出した
その場の全員の視線がそれに向いた
「えっ… なんで…」
緑谷くんと切島くんそして飯田くんだ
どうして彼らがここにいるか分からないけどその場にいる全員が困惑していることは分かる
「＿＿＿＿＿＿＿ 来いっ！！！！」
切島くんが私たちに手をのばす
敵が私達を捕まえようと来るけど爆豪くんが爆発を起こして吹き飛ばし片手を私のお腹に回して爆発で切島くんたちの元へ飛ぶ
「爆豪！！月躬弖！！！」
切島くんが私達を見て泣きそうになる
久しぶりに切島くんを見て私も安心した
ふと下を見れば敵たちが追いかけてきている
せっかく切島くんたちが助けてくれたのにここでまた捕まっては意味が無い
ギリギリ残っていた太陽光を両手に集める
「太陽放出 400W！！！！」
最大限の爆撃を起こせば見事 敵に命中して墜落させることに成功した
「急に爆撃すんじゃねえよ！落ちるだろ！」
「爆豪くんなら離さないでしょ？」
「あ！？死んでも離さねぇわ！！！」
「わー キュンキュンするー」
少し余裕が出来て冗談を言える程になった
私と爆豪くんの会話を聞いて緑谷くんは苦笑いしている
.
何とか大通りに出ることができた
街中の大型モニターではオールマイトとオール・フォー・ワンの戦いが映し出され本当の痩せ細ったオールマイトの姿も映った
痩せ細ったオールマイトが映っている
あれが真の姿なのだろうか
オールマイトの勝利に人々は歓声をあげて喜んでいるけど緑谷くんは今にも泣きそうな顔をしている
『＿＿＿＿ 次は君だ』
｢もう私は戦えない｣と私達に伝えているようにも見えた
その時 私は気付いてしまった
オールマイトはいつもギリギリで戦い続けていたんだと
＿＿＿＿＿＿＿＿ そして
オールマイトを終わられたのは自分だと
人混みをかき分けて帰る私の足は今までにない程重たく感じた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 535人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ここね(プロフ) - めっちゃよくできてる話ですね！すごく感動するし、夢主ちゃん強くて好きです！笑 (2020年2月24日 1時) (
レス) id: 43fbbe1d59 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 黒武さん» すっかり忘れていました汗 ありがとうございます！頑張ります！ (2020年2月16日 16時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 続編あったのですね！前作とリンクは繋げないのですかっ サクサクと読めつつ主ちゃんの活躍が多いのが良いです！更新頑張ってください！ (2020年2月16日 15時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - まんとひひ。さん» ありがとうございます！ (2020年2月16日 10時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
まんとひひ。(プロフ) - ばぐさん» いえいえ！応援しております！ (2020年2月16日 10時) (レス) id: 102958615f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月12日 21時
