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二宮隊と会ってから優雅が口を開かない
珍しいなと思いながら自分より高いところにある優雅の顔を見上げるとバッチリ目が合ってしまった
どうやら彼も私のことを見ていたらしい
優雅は困ったように眉を下げて言った
｢…俺やっぱり鳩原さん苦手だ｣
好き嫌い言わない優雅が自らそんなことを言うと思わなかった
驚いてしまって私はペットボトルを落としてしまった
優雅はそれを拾ってから私の手を取った
必然と手を繋いだまま歩くことになった
｢Aだって気付いてるだろ
彼方さんが鳩原さんを気に入ってるって｣
｢……うん｣
｢彼方さん取られる気がして嫌なんだ｣
全く同じことを考えていたようだ
私ばかり気にしているのだと思っていた
ギュッと優雅が手に力を込めてきた
お互いの不安を誤魔化すように私も優雅の手を握りしめた
東隊が解散して二宮さんが自部隊を構えた
そこの狙撃手が鳩原さん
1歳年上で同じ普通高校に通っている
東さんの弟子のようで狙撃の技術はピカイチ
そして人が撃てない
…彼方さんと同じだ
｢…早く隊室に戻ろ｣
｢そうだな｣
隊室に向かう通路を進むとまたよく見知った顔が現れた
だけど彼の後ろにいる人は知らない
彼らも私たちに気付いたようだ
｢久しぶりだね三輪｣
｢あぁ お前らは相変わらず仲がいいな｣
｢でしょー｣
優雅と繋いだ手を持ち上げながら見慣れない隊服に身を包んだ三輪に声をかけた
少しだけ表情を明るくさせた三輪に後ろにいる彼らは驚いていた
同い年の中では三輪と私は小南に次ぐ古株だから必然と絡みが多い
防衛任務を一緒にすることも多かった
｢もしかして新しい部隊組むの？｣
｢あぁ｣
｢オペレーターは？｣
｢月見さんだ｣
思わず｢ほえ〜｣と声が漏れた
月見さんには慶くんと一緒に戦術を色々教えてもらった
随分お世話になったものだ
その月見さんを部隊に入れるとは三輪らしい
｢篠田隊は明日から遠征だろ？｣
｢うん 二泊三日の超短期｣
｢遠征を旅行のように扱うな｣
ランク戦シーズンまであと少しだというのに私たちはまた単独遠征に行かなくてはならない
その為に結成された部隊だから仕方がないとはいえ忙しすぎる
｢大丈夫だとは思うが気を付けろよ｣
｢はーい｣
もう少し話したいところだが私たちを呼び戻すように電話がかかってきた
話の区切りもいいことだし三輪の新しい仲間はまた今度紹介してもらうことにしよう
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弓月有無％(プロフ) - コメント失礼致します！！描写力が凄くて過去編まで来て思わず悲涙？落涙してしまいました、ストーリーも迚も読みやすく面白かったです！また気が向いたら更新して下さると嬉しいです、他作品も拝読させて頂きます。無理のない程に頑張って下さい是から応援しております (4月27日 20時) (
レス) @page39 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - 更新ありがとうございます！嬉しいです！！ (2022年10月16日 22時) (レス) id: 88c8eec9ab (このIDを非表示/違反報告)
おと(プロフ) - 更新してくださり本当にありがとうございます！！めちゃくちゃうれしいです涙 (2022年9月27日 19時) (レス) @page33 id: c4a16c735a (このIDを非表示/違反報告)
仔犬(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2022年9月25日 20時) (レス) @page32 id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新して下さると嬉しく思います。待ってます。 (2022年5月30日 23時) (レス) id: e6820645c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年12月2日 20時
