41話 ページ42
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無事コードネームも決まった私たちは職場体験先を決めなければならない
4000件以上も来ているのは有難いけど正直どこに行けばいいのか全く分からない
両親がいた事務所は元サイドキックだったヒーロー達が受け継いでいる
本当はそこに行きたかったんだけどあまりにも人手不足すぎて職場体験を受け入れるほどの余裕がないらしい
ペラペラと紙をめくっていると ある事務所に目が止まった
「お前 エンデヴァー事務所から指名きてるじゃねえかよ！すごいな！！」
「…うん」
全く私の個性と関係性のないエンデヴァー事務所からの指名に正直私も驚いた
有難いけどそこには行かない
行っても私が得られるものは少ないだろうし何より私エンデヴァーが少し苦手
「月躬弖も来てたのか」
あまり聞きなれない声に驚いて振り返れば轟くんが私の紙を見て呟いていた
体育祭の件があったから少し気まずい
まぁ一方的に私が怒鳴っただけなんだけど
「うん でも行かないつもり」
「…そうか」
「轟くんはどこ行くの？」
「俺は親父の事務所に行く」
「そう」
業務連絡のようなやり取りにクラスの皆はゴクリと息を飲んでいる
私がいつ怒るか分からないからビビっているのだろうけど私そんなに怒るタイプじゃないから安心してほしい
「… 悪かった」
特に話すこともないので前を向き直せば後ろから轟くんに謝られた
体育祭でのことを言っているのだろう
…思い出して腹たってきた
「もういいよ 終わったことだから」
多分 私は酷い顔をしていると思う
自分でも分かるから申し訳ないけど轟くんを見ることが出来ない
「お前を舐めてたわけじゃねえんだ
ただ俺はどうしても右側の個性だけで勝ちたかった 親父に証明したかったんだ
それだけは知ってほしい」
未だに振り返らない私に語り続ける轟くん
皆の顔はどんどん引きつっていく
教室の空気は最悪
「轟くんの家庭事情なんて私はこれぽっちも知らないし正直どうでもいい
左側の個性が嫌いなのか右側の個性に誇りを持っているのか知らないけど
そんな甘えたこと言ってる人はそのうち皆に追い越されると思う
強個性だからって油断していると足元すくわれるよ
少なくとも私は君より強くなるから」
「…！ あぁ」
強く言いすぎてしまっかもしれないけどこれが私の本音だ
それに轟くんも傷つく素振りもなく決意が灯った目をしているからいいだろう
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名無し - もうめちゃくちゃ好きです！！！！！（大声） (2020年3月2日 2時) (
レス) id: b192d8cc99 (このIDを非表示/違反報告)
朔月 - 夢主と轟が同率１位なら爆豪は三位になるのでは？ (2020年2月27日 18時) (レス) id: 1d90d43033 (このIDを非表示/違反報告)
巻 - 夢主かわいいかよ (2020年2月23日 21時) (レス) id: b1b8613275 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 黒武さん» 暖かいコメントありがとうございます！夢主様がヒーローデビューするまでしっかりと見届けたいと思っているので続編ともに今後もご愛読よろしくお願いします！ (2020年2月15日 8時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 主ちゃんの派閥妹感すごいかわいいです…。頑張って強くなって、良いヒーローになってほしいです！更新頑張ってください。続きが楽しみです！ (2020年2月15日 0時) (レス) id: 82ef289687 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月9日 11時
