34話 ページ35
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あまりにもお互いの攻撃がぶつかり合いすぎて決着がつかずに時間だけが過ぎていく
未だに左側を使わない轟くんに嫌気がさして私は攻撃するのをやめた
『急に攻撃を止めた月躬弖！どうしたんだ…って轟までやめちゃったよ！本当にどうしたんだよお前ら！！！』
『お前 少し黙ってろ』
轟くんは私が攻撃をやめたことを不審に思って彼も攻撃を止めたのでお互い向き合っている状態になってしまった
「やっと轟くんと本気で戦えると思っていたのになんで…
なんで左側を使ってくれないの！！？？」
「…っ！！！！！！」
普段声を荒らげることの無い私が突如大きな声を出したことに轟くんは驚いているようだった
それでも尚 左側を使うどころか答えることもしない彼に怒りは募る一方だ
「こんな人を舐めたようなレベルの低い戦い方しか出来ないとか腹立つんだけど！！！！」
「…わりぃ」
「は？」
私が責め立てるように叫べば 反論することも無くただ謝る轟くん
何が申し訳なくて謝ってんだよ
こんなのが推薦入学者なのかよ
なんでこんな本気で戦わない人が合格して私は不合格だったの
「何を考えてるのか知らないけど…
本気で戦わない人に構っているほど私も暇じゃないから！」
「…」
結局 最後まで轟くんは反論することも答えることもしなかった
それが彼の答えなのだろう
「太陽放電 600KW！！」
私の最大レベルの電気量を爆風に込めて思いっきり轟くんに放出した
＿＿＿ GHAAAAAAAAAN！！！！！
轟くんは受身を取ることもなく私の攻撃を真正面で食らったおかげで場外に飛ばれている
正真正銘 私の勝ちだ
けれども少しも嬉しくない
こんな状態の轟くんに勝ったって何も意味が無いんだ
観客席にいるエンデヴァーが私をじっと見つめている
私もエンデヴァーを見れば パチっと目が合ったけれど今は轟くんのせいで虫の居所が悪い
エンデヴァーを見るだけでも腹が立つ
『勝者は月躬弖A！！！
優勝候補を抑えて決勝トーナメントに出場決定だァァァァァァ！！！！！！！』
怒りに身を任せすぎていたようでアドレナリン切れになると擦り傷や凍傷やらであちこち痛くなる
何よりも最後の放電の威力が強かったようで右肩が脱臼してしまっている
未だに場外で意識を失っている轟くんを横目に私はグラウンドを去り リカバリーガールのもとへ向かった
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名無し - もうめちゃくちゃ好きです！！！！！（大声） (2020年3月2日 2時) (
レス) id: b192d8cc99 (このIDを非表示/違反報告)
朔月 - 夢主と轟が同率１位なら爆豪は三位になるのでは？ (2020年2月27日 18時) (レス) id: 1d90d43033 (このIDを非表示/違反報告)
巻 - 夢主かわいいかよ (2020年2月23日 21時) (レス) id: b1b8613275 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 黒武さん» 暖かいコメントありがとうございます！夢主様がヒーローデビューするまでしっかりと見届けたいと思っているので続編ともに今後もご愛読よろしくお願いします！ (2020年2月15日 8時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 主ちゃんの派閥妹感すごいかわいいです…。頑張って強くなって、良いヒーローになってほしいです！更新頑張ってください。続きが楽しみです！ (2020年2月15日 0時) (レス) id: 82ef289687 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月9日 11時
