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『あれは無意識…!?あんな覇王色見せられたら海軍は…!』
間違いなく率先してルフィを狙うだろう。
こんな広範囲で、しかもこんな威力…この場にいる全員がその力に驚きを隠せない。
しかし、当然と言えば当然。
あの最悪の犯罪者、ドラゴンの息子であるのだから。
海兵が一斉にルフィに立ち向かう。
も、白ひげが阻止する。
『ぁ、だ、大丈夫か君たち!私の覇王色で中和したが…恐ろしい威力だ…ヘルメッポ君、彼を頼むよ!!』
ヘルメッポ「え、あぁ!?おい!!!!」
あの傷で能力をあんなに使用すれば、白ひげの身は持たないと言うのに、白ひげはルフィを援護しろと号令をかける。
中将までで払ってルフィへと襲いかかるも、白ひげ勢力の海賊たちが次々ルフィに手を貸して走りすすめていく。
海賊たちが押しとどめているおかげで処刑台まで1本の道が開かれている。
…随分と興味深い能力者もいるものだ。処刑台までの1本の橋ができてしまった。
『…これは…止められないぞ……はは』
なんて笑っていれば、橋を突き破るのはガープ中将その人で。
…止めるのか。止められるのか?
ガープ「ここを通りたくば、ワシを殺してでも通れ!!麦わらのルフィ!!それがお前たちの、選んだ道じゃ!!!」
…ガープ中将は、何度も孫達が海兵にならなかったことを嘆いていた。
きっと、孫を不安定な海に放っておいて死なせたくはないからなのだろう。ガープ中将の孫への気持ちが垣間見える。
…結果から言うと、ガープ中将はルフィを殴れず、ルフィはガープ中将を殴り落としてエースの元へと向かった。
『……頭から落ちると危ないですよ。』
ガープ中将を受け止めて下敷きになりつつ地面に叩きつけられる。
ガープ「…助けなど、求めていない。」
『…もっと孫の顔は見たいでしょう?』
そう返せばガープ中将はなんとも言えない表情を浮かべ、こちらを睨むので、ふっと笑っておく。
ガープ「……お前、なにか企んでおるな?」
『…さぁ、どうでしょう。』
大きな大仏が見える。センゴク元帥だろう。折れる処刑台に躊躇なく砲弾が打ち込まれる。
…傍に見えたのは…アラバスタで鍵を作った男か…
煙の中に炎のトンネルが見える。
…エースが開放された。
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作者名:みるつき | 作成日時:2022年9月27日 7時