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倒れた巨人に観客席は湧き上がり、選手達は唖然。といった様子。それもそうだ、ここまでの巨人を一撃で沈めるだなんて相当なものと言うのは一目瞭然かだらだ。
ルフィはどこまでも優しいな。と牛を端まで運んだところを眺めていた。
恐ろしいパンチで巨人の体が吹き飛ぶ。
危ないな。なんて思いつつ、ただただその戦場を眺めていた。
エース「あれくれぇならお前でも勝てそうだけどな。」
エースは、でもお前は槍だもんな。と自己解決しながら先程手渡した軽食なんかを貪っていた。
少なくなってきた選手達はみな強者で、弱いものから次々と倒れていく。
『…チンジャオか。5億の賞金首だった男。ドンと呼ばれるだけあり、覇王色まで持っている。流石だな。』
ルフィ、バレないといいけど。
甲冑を奪われたルフィを眺める。
『……待てよ、チンジャオと言えばガープ先生の頃の賞金首。つまるところガープ先生に、恨みを持つ人間が多い。それも高額になればなるほど。となればルフィに一直線に向かっていくチンジャオは…気づいているのか。』
他にも気づいている人間がいるに違いないだろう。あの海賊狩りにしてもそうだ。
エース「…ルフィ、随分と強くなってなぁ。」
やっと気づいたらしいエース。
弟がわざわざ自分のためにこの大会に身を投じ、活躍していることに少し感動しているのだろう。
cブロックも終盤に差し掛かってきたように思える。
ジャケット男に、花の国の拳法。闘技場の全ての武器を集めたのではないか?という追い剥ぎの海賊狩りサボテン男…が怒らせたチンジャオ。
激しいぶつかりあいの末、勝利を収めたのはルフィだった。
敵の攻撃を利用した上手い勝利だった。
…さて、最終ブロックが始まる。
レベッカと呼ばれる女性の登場に、辺りはブーイングの嵐だった。
…先代王の孫か。そんなことを考えていれば、入場口からの叫び声と共に馬の嘶きが耳に届く。
派手な登場だ、キャベンディッシュ。
世間を湧かせる美貌の持ち主。
…心も清いようだ。一声でこのざわめきを制した。
まぁ、以前対峙した際、少々自己愛が過ぎるくらいだったが。
そんなこんなで開戦したDブロック。
ヘイトを買っている女性選手。しかし彼女は人を傷つけることなく場外に出している。
…さまざまなくせ者の中でも群を抜いて視線を奪うキャベンディッシュ。
見事なまでの"背水の陣"で敵を場外に突き落とすレベッカ。
しかし、しばらくしてローリングに捕まっていたようだった。
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作者名:みるつき | 作成日時:2022年9月27日 7時