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とりあえず今は…
エース「戻ったか。」
戻った頃にはBブロックの試合が開始しようとしている頃だった。
『楽しい?これ、飲み物。』
エース「さんきゅ。
…いーや。楽しいかと言われれば………」
それもそうか。エースは自らの魂を景品にかけられてる様なもの。見ていて心地がいいわけがない。
『…バルトロメオか。本当に手の焼ける海賊だ、今ここでとっ捕まえられたらどれだけ楽なことか。』
エース「A。どうどう。」
エースは俺をそう宥めてじっとバルトロメオの様子を見ていた。
観客に向かって指を指し、地獄に落ちろ。と言ったことによってブーイングの嵐。
そうすればバルトロメオがポケットから何かを取り出したと思えば……なんだあれは。爆弾だと辺りは騒いでいるが…ただのボールではないか。
人間の本心が見えたのを、バルトロメオは醜いと言ったのだろうか。そうだったのなら、確かにそうかもしれない。
そして遅れてきたと称されるバルトロメオよりも遅く登場した人物を見やる。
『ベラミー…ここがホームともいえるから、ここまでもてはやされているのか。
…みんな等しく悪者だが…』
エース「まぁまぁ。海賊ってのはそんなヤツらばっかだ。
…如何にも、お前は一概に悪とは言ってないだろうけどよ。」
エースはそう言いながら開始されたBブロックの開戦を眺めていた。
まぁ予想通りのメンツの活躍に会場が湧いている。チームを組んでいる人間もいるようだが、反則ではないのだろう。
エース「…Aはよ、悪魔の実とか食わねぇの。」
そんなエースの問いかけに、白熱するBブロックの試合を眺めながらぼんやりと頭を回す。
『…そうだね。悪魔の実を食べてしまえば、エースが海に落ちたら助けられないし。別に困らないから。』
と返せば、エースはただただそうか。とだけ言って視線を戦場へと戻した。
…場外も騒がしいが、荒くれ者たちの集い場だ。そんなのは今気にしている場合ではないか。
バルトロメオの立ちションや悪魔の実の能力。あの高威力のパンチと様々な波乱を産んだBブロックも終焉。
勝者はバルトロメオ。さすが海軍が手こずる悪魔の実の能力者。
リングの修理を挟み、Cブロックが開催される。
にしても、くせ者集いだ…
『……って、あれ?エース、あれ……』
エース「…なんだ?あの爺さんがどうかしたのかよ。」
赤いマントの角の生えた甲冑の付け髭の男。
あれ……明らかに…
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作者名:みるつき | 作成日時:2022年9月27日 7時