【ONEPIECE】鎧を纏う2【男主】 (ページ20)

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シャンクスさんはニヤリと笑う。

シャンクス「ほほう？事前にそんなものを作っておくとは。お前も隅に置けないな！」

食事を完食すれば、ホンゴウさんが食器を片付けてくれた。
そして、向かいのシャンクスさんは、頬杖をついて、こちらを見つめる。

シャンクス「聞かせてくれよ、お前のこと。」

『ブリテン島の行き方は知らないッスよ。』

シャンクスさんは手をヒラヒラとさせて「そういうつもりは無いさ！」と言う。

シャンクス「お前の話だよ。お前はそのブリテン島では何をしていたんだ？」

『……ブリテン島の偉大なる騎士王。それを囲う円卓の騎士12名に名を連ねていたんスよ。円卓が第3席パーシヴァルこそこの俺。

…俺の親はペリノア王っていうノーサンバランドっていう国を治める王でね。
母親は………なんだったか。母さんとしか呼んでこなかったし、名前を呼ぶ必要がなかったから…思い出せないな…

…兎も角俺はその2人の間の不貞による子供。つまりは正当な王位を継承する王子ではない。円卓には俺の兄弟は他に3人居るッスけど…みんな腹違いッスね。つまるところ俺の父親はとんでもない女好きの困った人で………

……その話はどうでも良くて。俺は人里離れた森の奥で母と2人細々と暮らしていたんスよ。
母さんは俺を騎士にはしたくなかったらしいッスけど、俺はこんな森の奥に現れた名も知らぬ騎士をみて、憧れを抱くようになり、騎士王に実力を示して騎士になったんス。

それで沢山の戦いなんかを経験したッスけど…1番俺が功績をあげたのは…聖杯探索ッス。

騎士王の命により、数名で聖杯を探しに行き、聖杯から課せられる試練を乗り越えて聖杯を手にしたんス。

…ガラハッドは、騎士王からも"世界で最も偉大な騎士"と言われるほど素晴らしい騎士ッスよ。そんで、俺は一緒に聖杯を探してたんスけど…

……最も穢れのない騎士として、神々に召されたんス。それと引き換えって訳じゃないッスけど、それがあって俺たちは聖杯を騎士王に持ち帰ったんス。

…俺は1度そのガラハッドの父親である円卓最強とも呼ばれる第2席、ランスロット卿に決闘を申し込んだこともあったッスね。

まぁ、引き分けだったッスけど…そういえばその家の近くを通りがかって俺が憧れてた騎士はランスロット卿だったな…

…まぁその後に母親の元に1度戻ると、森が火事に遭って。そこから記憶を失って漂流していたところを海軍に保護されたんスよ。』