検索窓
今日:4 hit、昨日:14 hit、合計:25,049 hit

ページ16

大将青キジと黄猿の猛攻をあの潜水艦が掻い潜ったかは不明だが…まだルフィ達の気は絶えていないことから、生きているんだろう。ということだけは感じ取れた。

追いかけてゆくあの軍艦は…ハンコックさんだな。
無理を効かせてルフィを追いすがっているのだろう。

シャンクス「これ以上欲しても、両軍被害は無益に拡大する一方だ。まだ暴れ足りない奴がいるのなら……来い、俺たちが相手をしてやる。」

その声だけで、海兵たちは怯む。
…赤髪海賊団相手にこのボロボロの海軍では勝てる見込みはない。黒ひげも、今は戦う気はないようで、大人しく手を引いた。

シャンクス「全員、この場は俺の顔を立ててもらおう。」

…その言葉で、この戦いは止んだ。
海賊たちはただただ、涙を流していた。

自らの胸の中で気を失うコビーを抱き抱えて、ヘルメッポ君に引き渡す。

『……コビー君が目覚めたら、ごめんねって言っておいて…それから君も…君たちは、ちゃんと勇気ある海兵だよ…』

ヘルメッポ君の困惑する声を置いて、広場の方へ歩く。

シャンクス「白ひげ、エース。2人の弔いは俺たちに任せてもらう。戦いの映像は世に発信されていたんだ。これ以上、そいつらの死を晒すような真似をさせない!」

ドーベルマン中将の声に同調する声が上がるが、センゴク元帥の構わん。という声に、驚きの声が上がる。

センゴク「戦争は、終わりだ!!!」

この戦場からこれ以上の死者を出すまいと救護に手を回す。
これで、終わったのだ。この、大きな戦いは。

…しかし、これで均衡は完全に崩れ去ったのだろう。
これからの新時代の幕開けに、不安が募る。

「パシヴァール中将!お怪我はございませんか!」

『…大した怪我はない。気にするな、ほぼ返り血だ。』

そう返せば少し顔色を悪くした海兵が戻ってゆく。
視線を感じて何かとみてみれば、サカズキさんとボルサリーノさんがこちらを睨んだり見つめたりしている。

…それもそうか、俺は2人の前に立ちはだかったわけだし。

そう考えながら10年ぶりに見る赤髪に声をかける。

『…シャンクスさん。』

シャンクス「…おぉ、誰かと思えばAか!随分大きくなってなぁ!」

随分と大人の雰囲気を漂わせるようになったシャンクスさんも、昔と変わらないおちゃらけた様子で、なんだか少しほっとする。

『…後で伺います。』

そっと伝えれば、シャンクスさんは何も言わずに俺の目を真っ直ぐ捉え、何事も無かったかのように立ち去っていった。

聖杯→←頂上戦争:終結



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
109人がお気に入り
設定タグ:ONEPIECE , 男主 , 愛され
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みるつき | 作成日時:2022年9月27日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。