あ、そんな生々しく語るんだ！？ ページ44
――王子方が帰還したぞ！！
――全員生還だ！魔王を倒したんだ！！！
レンドルア王国に戻ると、国民たちが声をあげる。たちまち歓声が湧き上がり花やら紙吹雪やら音楽やら、そこら中に舞い始めた。
王宮に入ってからエルたちは怪我の治療を始める。ウンディーネによってある程度治されているので、数日安静にしていれば大丈夫だろう。
だがエルや僕たちは陛下に伝えなければいけないことがある。謁見して、魔界で何があったのかの詳細を語った。かなり、本当に、めちゃくちゃ怖かった。陛下が。
陛下からの了承をもらい、エルと僕は国民に代表して伝えることになった。
もちろん全力で拒否しましたけども！！
精霊を召喚してもらわないと信じてもらえないし反乱起こるけど、それでも協力してくれないのかな？なんて言われたら代表になるしかない。エル王子の笑顔怖かった。
ということで僕はただいまエル王子の隣に立って下にいる国民の皆様を見ています。物理的に見下しています。『何だあのひ弱そうな子供は』みたいな目が向けられていていたたまれない。
｢レンドルア王国の尊き国民よ、聞いてくれ！私達は魔界から、無事生還した！｣
民衆のボルテージがめちゃくちゃ上がる。ものすごい叫び声だった。
｢だが魔王戦はとても厳しい戦いだった。肉が裂け、内臓が破裂した･･････｣
あ、そんな生々しく語るんだ！？
Aが民衆を見ると、｢ひぇ･･････｣なんて言ってる人やくしゃくしゃに泣いてる人まで様々だ。
｢しかし！ここにいる青年が私を治癒し、精霊を召喚した！そして圧倒的な力の差で、魔王と契約を結んだのだ！｣
泣き顔から一転、ザワザワと騒ぎ出す。｢精霊を！？｣｢魔王と契約！？あんな子が！？｣。なにをバカげたことを、といった雰囲気に疑心の目。嫌な汗が流れてきて、きゅっと体を縮こませた。
｢A、ほら、ウンディーネ様を召喚して。きっと彼らも信じてくれる｣
｢は、はい｣
うぅ･･････、頑張れ僕。大丈夫、ウンディーネ様を呼んで･･････。
｢
手を伸ばすと、キラキラと周りが輝いて、水色の光の玉が現れる。ウンディーネだ！
｢出てきてくれてありがとう、ウンディーネ｣
ウンディーネはくるくる回った。
喜んでるのが伝わるので、Aもえへへ、と笑う。
｢この通り、彼は精霊を召喚できる。私よりも、強い魔力を使ってね｣
辺りはシーンと静まり返った。
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埋夜冬(プロフ) - 千々さん» 最後までお読み下さりありがとうございます！！！もう本当にありがとうございます！超絶励みになってました！(語彙力) 主人公くんに万が一飽きると魔王様が攫う気満々ですが、その前にエル様がガードしにきます。玩具を取られたくないからね！！ガードが多いね主人公！ (2021年3月13日 11時) (
レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - 完結おめでとうございます！ とても面白かったです！ やっぱりファルの主人公に対する執着がいいなあと思いました。そしてファルが主人公に飽きる日は来ないらしいですが、もしそんなことになったら私が主人公を守りにいきます(( 本当にお疲れさまでした！ (2021年3月13日 11時) (レス) id: df88b28f21 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 千々さん» ありがとうございます！！作者は更新時間まばらですが、これからも精一杯頑張らせていただきます！今後もよろしくお願いします！ (2020年8月26日 12時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - 続編おめでとうございます！ とても楽しくお話を読ませていただいています！ 楽しいお話の中にちりばめられた謎がとても気になって……！ これからも読ませていただきます！ 続きを楽しみにしていますね！ (2020年8月26日 8時) (レス) id: df88b28f21 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - ふわふわありすさん» ありがとうございます！予定では続編でちゃんと終われるはず！頑張りますのでお楽しみに！コメントありがとうございます！ (2020年8月26日 5時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜冬
| 作成日時：2020年8月25日 23時
