妖界ナビ・ルナ～私は伝説の子～part５ (ページ13)

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第５.１２話　レンスイの過去ページ13

私の母親レンメイとして生まれた都和子先生(レンスイ)は、
妖怪の子でありながら妖力を全く持たない子供だった。

両親(今はなき妖界の一国の国王と王妃)は、妖界という世界は
都和子先生が生きていくには、あまりにも過酷だと思った。

そして悲しい決断だったが人間の姿に変化させ、
人間界に送り出した。姉であるレンメイの妖力を借りて。

私の母レンメイは、まるで都和子先生の妖力の分まで
持ち合わせていたかのように、強い妖力の持ち主だったため

妖界と人間界を行き来できた。

妖力がゼロの都和子先生だったが、寿命は他の妖怪と同じく長いため
レンメイが度々人間界に来ては、都和子先生を見守っていた。

都和子先生は、寿命が長い事を他の人間に悟られないために
点々と住居を移していた。

丁度、私が生まれる前に勤めていたのが、私が保育園に行った所。

時を同じくして、レンメイは夜鳴島で
私の父親と恋におち、結婚をした。

もちろん、レンメイの両親は認められない。
ただ一人の理解者であったのが、都和子先生だった。

結婚して、すぐにレンメイは子供を宿した。

生まれてくる赤ちゃんの事を心配し、
都和子先生はその出産に立ち会った。

そう、だた一人の看護師をつけたと
言い伝えられたのは、都和子先生の事だった。