【ツイステ】可愛いオレの小エビちゃん【フロイド】

なんでもない日のお茶会 [夢主side] 2 ページ21

赤髪の寮長の言葉にエースがグッと眉間にシワを寄せて吠えた

エ｢ちょっと待てよ!
そんな無茶苦茶なルールあるか!｣
グ｢そうだゾ!
捨てるんだったらオレ様が食う!｣

エースの言葉に重ねるように猫ちゃんがバタバタと暴れだしたから慌てて脇の下に手を入れて飛び出すのを止めた

ト｢寮長､申し訳ありません
マロンタルトを作ろうと言ったのは俺です｣
ケ｢そうそう
まさかそんな決まりがあるなんて全然思ってなくて｣

いつの間にかエースと寮長の間に立った2人がなだめようと声をかけてるけど
寮長は怒ったシロクマみたいに声を張り上げる

リ｢作ったことが重要なんじゃない
今日!今､ここに!
持ち込んだこと"だけ"が問題なんだ!｣
『ワケわかんない
変なルール掲げてわめき散らして
ばっかみてー』

威嚇するみたいに騒いでる寮長を見ながら聞こえるようにため息をつけば
ピタッと動きを止めた寮長がこっちを向いた

うえぇ……
怒ってる時のアズールとおんなじ顔してるー

リ｢馬鹿………だって?｣
ケ｢ちょ､ストップ!
それは言っちゃダメなやつ
あとリドルくんも､こいつらまだ入学し立てほやほやの新入生だからね｣
エ｢いーや言うね
そんなルールに従ってタルトを捨てるなんて馬鹿だって思うだろ
ふざけんなよ｣
『ジェイドがこういうときはちゃんと言わなきゃダメって言ってた』
デュ｢俺もエース達に賛成です
もちろん､ルールは守らなければいけないものだとは思いますが……さすがに突飛すぎる｣
リ｢ボクに口答えとはいい度胸がおありだね
いいかい
小さなルール違反が､大きな問題に繋がるんだ｣

寮長の答えにエースが一歩踏み出してグルッと周りを見回す

エ｢他の奴らも､魔法封じられるのが怖くて言い出せないけどこんなのおかしいと思ってるんだろ?｣
｢いや､僕たちは……｣
リ｢へえ､そうなのかい?｣
｢と､とんでもありません､寮長!｣
｢すべては寮長のご決断次第です｣

視線を泳がせながら一歩二歩後ずさる他の人たちにわざと大きくため息をつく

『ふぅん…………腰抜けばっかだねぇ』
グ｢そんなぁ〜!｣
エ｢チッ………日和りやがって
ダッセー｣
リ｢ボクが寮長になって1年
ハーツラビュル寮からは1人の留年者･退学者も出していない
これは全寮内でハーツラビュルだけだ
この寮の中でボクが一番成績が優秀で､一番強い

だから､ボクが一番正しい!
口答えせず､ボクに従っていれば間違いないんだ!｣

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