【ツイステ】可愛いオレの小エビちゃん【フロイド】

なんでもない日のお茶会 [エースside] ページ20

ケ｢ふふーん
かっこいいっしょ
ハーツラビュルの寮服!
流行も押さえつつ､マジカメ映えもバッチリ☆
というわけでオレもお着替え

パーティの日は正装ってハートの女王の法律でもきまってるからね
今日はサービスでお兄さんがコーディネートしてあげよう｣

スマホを取り出しながらペンを振ったケイト先輩の服が寮服に変わると今度はニコニコ笑いながらオレ達に向けてペンを振った

デュ｢おお……!｣
エ｢おーっ!
めっちゃイケてる!｣
『わぁ!
かっこいいねぇ』
ケ｢マロンタルトの贈り物を忘れずに
んじゃ､パーティへれっつらごー!｣

リ｢クロッケー大会の前にまずは乾杯を
ティーカップは行き渡ってるね?
では､誰の誕生日でもない
なんでもない日を祝して!乾杯!｣
｢｢｢｢カンパーイ!｣｣｣｣
ケ｢エースちゃん､今がチャンスじゃない?｣
エ｢よし………｣

寮長の声にあわせて全員が紅茶を飲み始めガヤガヤとにぎわうテーブルを抜けて寮長のもとに歩み寄った

エ｢あの〜､寮長｣
リ｢キミは……ああ､タルト泥棒の1年生か｣
『(ふふっ)』
デュ｢(こら)｣
『(ごめんごめん)』

後ろの方でAがクスクス笑っている気配を感じながら頭を軽くかく

エ｢えーっと､タルトを食べちゃったことを謝りたいと思って
新しくタルトを焼いてきたんですけど｣
リ｢ふぅん?
一応聞くけど､何のタルトを?｣
エ｢よくぞ聞いてくれました!
旬の栗をたっぷり使ったマロンタルトです｣

ニコニコと寮長に答えるとオレの言葉を聞いた寮長はさっと顔色を変えた

リ｢マロンタルトだって!?
信じられない!｣
エ｢えぇっ?｣

いきなり声を荒らげた寮長に驚いていると寮長はキッとオレを見据えて怒りをあらわにした表情で口を開いた

リ｢ハートの女王の法律･第562条
{"なんでもない日"のティーパーティにマロンタルトを持ち込むべからず}
これは重大な法律違反だ!
何てことをしてくれたんだい!?

完璧な"なんでもない日"が台無しじゃないか!｣
デュ｢だ､第562条!?｣
『何それどんだけあんの?』
リ｢全810条
ボクは全て頭に入ってるよ
寮長なんだから当然だろう｣

Aの声に反応した寮長が今度はAを睨むように見据えている
混乱するオレ達から少し離れた場所でケイト先輩とトレイ先輩がコソコソと話をしてるのが見えた

リ｢ハートの女王の厳格さを重んじるハーツラビュル寮長であるボクが､この違反に目を瞑ることはできない
マロンタルトはすぐに破棄しろ!
それから､こいつらを寮外へつまみ出せ!｣

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