裏 の 関 係

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ヒカルsaid




あの日から5日。




たまたま空いている日が被った俺とA。




いつものように迎えに行った。




「今日は俺の家でいいか？」




あ「うん」




今日はピアスを付けていない。




指には前にあげたリングが光る。




でも彼氏はジローさん。




何も無かったかのように振る舞うA。




でも家で聞くつもりだ。




あ「これ買ったの？」




「彼女が持ってきた」




あ「この前いたもんね」




「ちょっと、ここ来て」




ソファに座り、隣を叩く。




「やっぱりAやったよな？」




あ「うん、あたしだよ」




「彼氏…ジローさんなんか？」




あ「やっぱり知ってた？ジローだよ」




「なんで早く言わないんだよ」




あ「知ってるかわかんないじゃん」




「めっちゃ有名やん」




あ「ヒカルの彼女もでしょ」




お互い沈黙が続く。




「それでもいいんか」




あ「ヒカルは？」




「俺は…今の俺にはお前が必要や」




あ「そっか、ありがとう」




「お前は嫌やないんか？」




あ「嫌じゃないよ。ヒカルの事好きだもん」




Aにはジローさんがいる。




俺には彼女もいる。




バレたらほんとに炎上どころの騒ぎでは無くなる。




それでも止められない俺は馬鹿なのか。




あ「ヒカルは彼女だけにバレないようにね」




歳下のくせに余裕がある。




ジローさんに似たんだろうか。




あの時のジローさんと話すAの顔が忘れられない。

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