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五条side
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「やだやだ！苦いもんやだ！！」
『苦くないって薬剤師さん言ってたから大丈夫』
「うそだもん！」
かれこれ10分はこの状態だ。
食後３０分経ち、いざ薬を飲ませようとしても断固と拒否。
熱が出た際はだいたい同じ薬を貰ってるみたいだが、何せ飲ませていたのは彼女だ。
今まではどうやって飲ませていたのか…
『徹、諦めて飲んじゃた方が早いよ？』
「やだっやだっ！」
『はぁ……そんな言うこと聞かない子の所にはママも帰ってこないよ』
「ﾋﾞｸｯ……うっ…ひくっ…」
『泣いても薬は飲まなきゃいけないよ』
「うっ…ｸﾞｽｯ……ま、ま……ママーっ!!」
薬を飲まない息子に対し最終手段だと思い、母親の事を出したが…逆効果。
わぁぁぁ…と大声をあげて大粒の涙をボロボロと流してしまった。
やってしまった…と思うも手遅れで。
手のつけようのない状況にお手上げ状態…
膝に息子を乗せ、背中をさすりながらAに電話をした。
「もしもし…って、徹、大泣きしてない？」
『なかなか薬飲まなくて、飲まないと君が帰ってこないよって言ったら…』
「…任せておいてこんな事言うのもあれだけど…ダメだよ悟」
『うん、ごめん、反省してる』
「電話スピーカーにして？」
『徹、ママだよ』
彼女の言うとおりに電話をスピーカーにして息子にも聞こえるようにした。
「ｸﾞｽｯ…ママ…？」
「うん、徹、大丈夫。ママ明日には帰るから」
「ま、ま…かえって…ﾋｸｯ…こな、こないって」
「大丈夫、パパのこと怒っておいたから。
徹、頭痛い？身体だるい？」
「う、ん」
「お薬飲むと痛いのも、だるいのも良くなるからね。
いつものゼリーあれば飲める？」
「うん…がんばる」
「すごいね。
悟、薬箱に服薬用ゼリーがあるからそれ使って…私も早く言えば良かったね」
『いいや、僕が悪かったし』
「ママ、帰る？」
「うん、絶対帰るから…おやすみ徹」
「おやすみなさい」
スピーカーを切り、受話口を耳に当てる。
徹の背中をトントンと叩くのは忘れない。
『任務は順調？』
「なんか追加追加で多くて…でも明日には帰れるから。
ごめんね、慣れてないのに頼んで」
『家族なんだし当たり前、気にしなくていいよ。』
「ありがとう、悟もおやすみ」
『おやすみ』
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りんご(プロフ) - ガチの方で面白いです()更新頑張ってください！ (2021年3月23日 11時) (
レス) id: 18a64d9079 (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - プスメラウィッチさん» ごめんなさいぃぃぃいっ！！もう１つの作品一生懸命になりすぎました。ネタはばっちり浮かんでるので、もう少々お待ちください(T^T) (2021年3月17日 22時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 雪椿さん、続き頑張って下さい。応援してます。楽しみにしています。 (2021年3月17日 21時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます。離乳食は考えていましたが他のネタが思いつかなくて…スランプ気味です(ｰｰ;) (2021年2月18日 20時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - 武闘派インドア(笑)さん» ありがとうございます。ネタが何故か思いつかなくて…助かりました！ (2021年2月18日 20時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2021年2月6日 20時
