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岡「あ、」

『えっと、岡、くんやんな?』

それが多分やけどAとの初めての会話

岡「レッスン、?」

『あ、そう、やけど先いって!一緒に行ったら岡くんまでなんか言われちゃうかも』




当時Aと仲の良かったのは流星とがっくんと陸で。


流星は同期の中で誰よりも前にいたから、がっくんと陸は色んな人と仲良くて先輩にも可愛がられてたからそんな理由で嫌がらせを受けているイメージなんかはなかったけど人見知りで仲のいい人は数人で先輩ともほとんど話したことのな位おとなしい俺は標的になるかもしれないと心配してくれたのかわかりやすすぎる作り笑いでそう言われたのを覚えている。



普段の俺なら間違いなくその言葉に従っていたはず。
あの時の俺はなんかおかしくて




岡「いや、一緒に行こう」


手をとって一緒にレッスンへと向かった。
その途中でAは隠すようにしていたけど無理やり口角を上げていたのも見てしまって、今までなんで俺はこの子のこと気にしんかったんやろって後悔をしたことを覚えている。


約二年間。二年間Aが耐えた時ピッタっとジュニア内での嫌がらせが終わった。
後から陸から聞いたところによると嫌がらしせていたやつほど早く退所していったらしい。


ちょうど俺が岡くんから岡ちゃん呼びに昇格したのもその頃




『岡ちゃん!岡ちゃん!岡ちゃん!』

『見て!初めて!ファンレター!』




Aに初めてファンレターが届いた時は四人でご飯を食べに行った。

その日からあの日のようにレッスン室に入る前に笑顔を無理やり作っていたAの姿は一切見なくなりどんどん笑顔になっていくことが何よりも嬉しかった。

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作者名:羽未 | 作成日時:2024年2月25日 23時

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